パイナーカーという名称は、この井戸が
(1)ムラの南東(パイ)に位置することから、
(2)通路が急勾配のため張縄を利用したことから、
(3)通路が急勾配で這うようにして水汲みをしたから
という3つの由来が伝えられているそうですが、どれが正しいかは定かではないそうです。
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石垣市指定文化財/史跡
City Designated Cultural Property Historical Site
パイナーカー
Painaka/Paina 井
昭和55(1980)年10月31日指定
October 31, 1980 designated
この井戸は、長さ約20m、40段の石段があるウリカー(降り井戸)である。ウリカーとは直接水面まで降りて水をくむ井戸のことで、琉球石灰岩の岩盤を削って作られている。
平得村の伝承によると、年代は明らかではないが、井戸のある場所付近がナカントゥと呼ばれていた頃、ウーリヤー(宇里家)に武勇に優れた7兄弟がいて、昼間は彼らが井戸を掘り、夜は神が掘って、この井戸が完成したといわれている。
平得村の共同井戸として、一般家庭へ水道が普及されるまで大切に利用された。また、井戸の周辺からは多くの鉄滓や土器が見つかっており、パイナーカー遺跡としても知られる。
なお、この地域において許可を得ることなく現状を変更し、または保存に影響を及ぼす行為をすることは石垣市文化財保護条例で禁じられています。
Painaka is a descending well (Urika) that was made by digging through
a base rock of Ryukyu limestone, and has a depth of 20 meters and a 40
step stone stairway. According to the oral tradition of Hirae, this well
was dug by the seven Uriya brothers during the day and by a God at night.
Painaka is a public well of the Hirae district, and it was carefully used
before tap water became prevalent.
平成26(2014)年3月 石垣市教育委員会
文化財課 83−7269 |