八重山の花  更新 2024.01.14

青太字は今回追加したものです。
八重山で出会った花について紹介します。

アオノクマタケラン アカリファ・ヒスパニオラエ アコン
アサガオガラクサ アセロラ    
アデニューム(砂漠のバラ) アマリリス アメリカチシャノキ
アメリカハマグルマ アメリカフウロ    
アメリカンブルー(エボルブルス) アレチヌスビトハギ アロエベラ アンゲロニア
イジュ(イズ) イソフジ イソマツ イッペー(コガネノウゼン、キバナノウゼン)
イボタクサギ イリオモテアザミ(ハマグンボー) インドシクンシ インパチェンス(アフリカホウセンカ)
ウォーターバコパ ウコンラッパバナ ウスベニニガナ ウチワサボテン
ウナズキヒメフヨウ ウナズキヘリコニア ウミショウブ
エゴノキ エゾギク
エピスシア・クプレアータ エンジェルス・ストランペット・ツリー(黄色) エンジェルス・ストランペットツリー(白色)
エンツァイ(空芯菜)      
  オオゴチョウ(赤) オオゴチョウ(黄) オオバナアサガオ(マダガスカルシソケイ)
オオバナアリアケカズラ(アラマンダ) オオバナサルスベリ
オオバナソシンカ(オーキッドツリー、ヨウテイボク) オオハマボウ(ユウナ) オオヒメクグ オオベニコウガン(カリアンドラ)
オオムラサキツツジ オキザリス・トライアングラリス
オキナワキョウチクトウ(ミフクラギ) オキナワソケイ オクラ オドントネマ・ストリクツム(ベニツツバナ)
オヒルギ オモダカ 温帯性スイレン(ピンク) 温帯性スイレン(白)
  ガウラ(白蝶草) カエンカズラ(火焔カズラ) カエンボク(アフリカンチューリップツリー)(赤) カエンボク(アフリカンチューリップツリー)(橙)
カオリカズラ      
ガザニア カショウクズマメ カタバミ カッコウアザミ(アゲラータム)
ガーベラ ガマ カラスウリ
カンナ カンヒザクラ    
キキョウ    
キキョウナデシコ キキョウラン キクイモ キクニガナ(チコリー)
キダチキンバイ
キダチハマグルマ キバナコスモス キペルラ・コリーフォリア キミガヨラン(ユッカ)
キャンドルブッシュ(ゴールデンキャンドル) キョウチクトウ ギョクシンカ
キワタノキ キンチョウ キントラノオ キンレイジュ(金鈴樹)
  グァバ(バンジロウ、バンシルー) クサトベラ(テリハクサトベラ) クサミソハギ
クダモノトケイソウ(パッションフルーツ) クチナシ クミスクチン(ネコノヒゲ)
グラジオラス グラジオラス・カリアンサス クロタラリア クロバナツルアズキ
クロミノトケイソウ クロヨナ グンバイヒルガオ
ゲッキツ ゲットウ(サンニン) ケブカルイラソウ
ケラマツツジ ゲンペイグサ(ゲンペイカズラ、ゲンペイクサギ)
コウシンバラ コウトウシュウカイドウ コウトウシラン
ゴクラクチョウカ(「ストレリチア) コダチアサガオ(キアサガオ) コダチヤハズカズラ(キンギョボク) コバノセンナ
ゴマ コミノクロツグ(マーニ、マニン) コメツブウマゴヤシ
コモスス・ベイケリ コリウス コルディリネ・ターミナリス(赤ドラセナ)
ゴールデンシャワー(ナンバンサイカチ) コロマンソウ(セキドウサクラソウ) コンロンカ
サオトメトケイソウ サガリバナ サキシマツツジ
サクラキリン ザクロ ササウチワ
サツマイモ サトウキビ サフランモドキ サルスベリ
サルトリイバラ サルビア・スプレンデンス サンゴアブラギリ
サンタンカ サンユウカ
シカクマメ シークワーサー シコンノボタン ジシバリ
シナガワハギ シマイボクサ シマキケマン
シマトウガラシ シマトネリコ    
シマバナナ シャリンバイ ジュズサンゴ シュンギク
シラユキヒメ シロバナイモカタバミ シロバナセンダングサ シロフジマメ
ショウキズイセン ショウジョウソウ
スターフルーツ スパイダーリリィ
セイシカ セイタカアワダチソウ セイヨウタンポポ
セイヨウフウチョウソウ セイロンマンリョウ セイロンライティア  
ゼフィランサス(1) ゼフィランサス(2)(3) センニチコウ センニチコボウ
ソウシジュ ソケイノウゼン ソテツ ソナレムグラ
ダイサギソウ タイリン月桃 タイワンクズ タイワンソクズ
タイワンレンギョー ダールベルグデージー    
タチアオイ タチノウゼン タヌキコマツナギ
ターネラ・ウルミフォリア タバコ タマリンド ダリア
チョウマメ(一重咲) チョウマメ(八重咲)
ツルアダン ツユクサ ツルソバ ツルムラサキ
ツンベルギア・マイソレンシス      
テイカカズラ テイキンザクラ デイゴ テッポウユリ
テリハボク テンニンカ デンファレ
トウツルモドキ トウワタ トックリキワタ(1) トックリキワタ(2)(3)
トベラ ドンベヤ(ピンクボール)
ナガバハリフタバムグラ ナデシコ ナリヤラン ナリヤラン(海外産品種)
ナンゴクネジバナ ナンテン ナンバンアカバナアズキ ナンバンギセル
ニチニチソウ ニトベカズラ(ピンク) ニトベカズラ(白)
ニンニクカズラ
熱帯性スイレン(白) 熱帯性スイレン(ピンク) 熱帯性スイレン(紫) 熱帯性スイレン
ノアサガオ ノウゼンカズラ ノウゼンハレン ノカンゾウ
ノゲイトウ ノビル ノボタン
パイナップル ハイビスカス(1) ハイビスカス(2)
ハギ ハクサンボク 柱サボテン ハスノハギリ
ハテルマギリ ハナキリン(1) ハナキリン(2)
ハナシュクシャ ハナセンナ ハナチョウジ(赤) ハナチョウジ(白)
パパイア バーベナ ハマアズキ ハマゴウ
ハマダイコン ハマボッス ハマナタマメ ハマユウ
ハメリア・パテンス バラアサガオ (ウッドローズ)
ヒメノアサガオ ヒオウギ ヒギリ
ヒスイカズラ   ヒナギキョウ ヒハツモドキ
ヒマワリ ヒメキランソウ(青) ヒメキランソウ(白)
ヒメゴクラクチョウカ ヒメノウゼンカズラ ヒメフヨウ ヒメマツバボタン
ヒャクニチソウ(ジニア) ヒヨドリバナ
ヒルザキツキミソウ ヒレタゴボウ ピンキースィート ピンク・ジンジャー
  フウリンブッソウゲ フェンネル フクギ フクジンソウ
ブーゲンビリア フサナリツルナスビ フシノハアワブキ フジボグサ
フジマメ プセウデランテムム・グラキリフロルム プセウデランテムム・ラクシフロルム
フトボナガボソウ フヨウ1(白:八重咲き) フヨウ2(ピンク)
ブリアンタイシア・ラミウム ブルーサルビア プルメリア(白) プルメリア(ピンク)
プルメリア・プディカ
ヘクソカズラ ベゴニア・センパフローレンス ヘチマ ペチュニア
ペトレア・ウォルビリス ベニゲンペイカズラ
ベニデマリ ベニヒモノキ ベニベンケイ ベンガルヤハズカズラ
ペンタス
ホウオウボク ホウセンカ ホウライカガミ ホコバテイキンザクラ
ホシアザミ ホソバキンゴジカ ホソバワダン
ボタンクサギ ポーチュラカ
ホテイアオイ ホルムショルディア・テッテンシス
マーガレット マツバボタン マツリカ
マメアサガオ マリーゴールド
マルバアサガオ マンゴー マンジェリコン マンデビラ
  ミズガンピ ミズレモン ミツバノコマツナギ
ミニバラ ミルスベリヒユ
ムクゲ ムサ・オルタナ ムッサエンダ・フィリッピカ ムッサエンダ・ルテオラ
ムラサキアリアケカズラ ムラサキカタバミ
ムラサキゴテン ムラサキシキブ
メキシコサワギク メキシコハナヤナギ メドハギ メヒルギ
モエギエランサムモドキ モクセンナ モクビャッコウ モミジヒルガオ
モモイロノウゼン モンパノキ
ヤエヤマアオキ ヤエヤマハマゴウ ヤグルマギク
ヤコウボク ヤナギハナガサ ヤブカンゾウ ヤブツルアズキ
ヤンバルセンニンソウ ヤンバルツルハッカ
ユウゲショウ
ラデルマケラ・クンミング ランタナ
リュウキュウアセビ リュウキュウコクタン リュウキュウコザクラ リュウキュウコスミレ
リュウキュウコマツナギ リュウキュウツチトリモチ
リュウキュウバライチゴ リュウキュウボタンヅル リュウゼツラン
ルリアザミ ルリハコベ ルリハナガサ ルリフタモジ
レッドジンジャー レディーマーガレット
ローズマリー ロ-ゼル
ワルナスビ

 

沖縄三大名花 (沖縄を代表する花木)

オオゴチョウ (大胡蝶) サンタンカ (山丹花) デイゴ (梯梧)

八重山で出会った花 : あいうえお順

アオノクマタケラン アカリファ・ヒスパニオラエ
ショウガ科ハナミョウガ属の常緑多年草です。原産地は日本の暖地(伊豆半島、紀伊半島、九州、四国、沖縄)~台湾で、暖地の海岸に近い林下で見られます。同属のクマタケランに比して葉の緑がより濃いことからこの名が付いています。
草丈は50~150cm程度で、葉は狭長楕円形で長さ30~50cm、幅6~12cmで先は尖り光沢を持ち互生します。
花は花茎の先に10~20cm程度の総状または円錐状の花序を出し、短い側枝の先に3~4個つけます。花冠は白色で長さ2cm程度、唇弁は大きく紅色を帯びたぼかしがあります。実は球形で直径約1cm、赤熟します。 [石垣島にて]
トウダイグサ科エノキグサ属の匍匐常緑多年草で、原産地は西インド諸島です。花穂が猫の尻尾に似ているので「キャット・テール」とも呼ばれます。
草丈は20~30cmになります。
花穂長は5~10cm、花序長は4~7cmで、雄花は穂状花序で基部に雌花が付きます。花色は赤の他に濃桃のものもあります。 [石垣島にて]
 
アコン
インドからインドネシアにかけての地域が原産のガガイモ科カロトロピス属の常緑低木で、別名はクラウンフラワー。
樹高は3m程度になり、葉は大きなへら形で葉脈がはっきりしています。枝先の花序に、藤色または白色の王冠のような花を咲かせます。
茎や葉を傷つけると、毒性のある乳汁の液を出します。ハワイやタヒチでは花をレイに使い、バングラディシュでは根を民間薬として使っているそうです。 [石垣島にて]
 
アサガオガラクサ アセロラ
ヒルガオ科アサガオガラクサ属の常緑多年草。東南アジア、中国、ミクロネシアの熱帯に広く分布し、日本では琉球諸島に分布し、主に海岸近くにはえています。
草丈は20~40㎝、地面を匍匐して横に広がり、枝先を斜上させます。枝頂に2~3㎝の総状花序を形成し、葉腋より径15~25㎜の青色の花を単生します。
園芸種のアメリカンブルーに近い種です。 [石垣島にて]
アセロラは、西インド諸島、南アメリカ北部から中央アメリカが原産のキントラノオ科ヒイラギトラノオ属の常緑低木。
鮮やかな赤色のサクランボに似た果実はビタミンCを豊富に含むことで有名です。新しく伸びた葉腋に散形花序に3~6個の花を通年咲かせますが、冬季の間は疎らに花を咲かせます。
花は径10~15mmの5花片で花片は先の広がったへら形で全体が縮れています。花は最初はピンク色ですが翌日は白色になり落下します。 [石垣島にて]
 
アデニューム(砂漠のバラ) アマリリス
東アフリカ原産のキョウチクトウ科アデニューム属の落葉低木で、別名を「砂漠のバラ(デザートローズ)」と言います。
木の基部が膨らんだ面白い樹形をしている多肉植物で、花は赤・ピンク系が多いのですが、白や斑もあります。光沢のある美しい花を咲かせます。 [西表島にて]
ヒガンバナ科ヒッペアストルム属の園芸品種。球根性の多年草植物で原産は南アメリカです。
17世紀の終わりにヨーロッパに伝えられ、その後、多くの園芸品種が作出されました。現在の園芸品種の多くはオランダで育成されたものです。ユリに似た六弁の大きい花を2~4個つけ、花の色には白・赤・などがあります。これは11月に開花しているものです。 [竹富島にて]
 
アメリカチシャノキ
ムラサキ科カキバチシャノキ属(コルディア属)の常緑高木。原産地は熱帯アメリカで、樹高は5mから10mくらいになります。
葉は長い楕円形で、互い違いに生え(互生)、葉の形はやや柿(カキ)の葉に似ています。
枝先に集散花序をだし、5cm程の濃いオレンジ色の漏斗形の花を数個つけます。花の先は5つか6つに裂けます。[石垣島にて]
 
アメリカハマグルマ アメリカフウロ
キク科ハマグルマ属のつる性多年生草本。熱帯アメリカ原産の帰化植物。花は、頭状花序で、花序の径は1.5~2cmで、舌状花と管状花(筒状花)からなる黄色の花を咲かせます。茎は、つる性で枝の節から根を生やし次々と地面を覆い2~3mの長さになり、大群生となります。
地面を這うように覆うので、公園や開発農地などの法面の被覆植物としてよく利用されています。 [石垣島にて]
フウロソウ科フウロソウ属の一年草。北アメリカ原産の帰化植物で、戦前から多くは牧草などに種子が混じり、国内に持ち込まれたもののようです。路傍や荒れ地、畑などに生育しています。
葉のつけ根から長い柄を出し、花径2cm程度の淡い紅色を帯びた5弁花を数輪つけます。葉の縁や葉柄・茎は赤味を帯びることがあります。 [石垣島にて]
  
アメリンカンブルー(エボルブルス) アレチヌスビトハギ
アメリカンブルーは、北アメリカ原産のヒルガオ科の多年生草本です。別名は「エボルブルス」。
茎は横に這うように伸びて行き1~2cmのかわいらしいブルーの花をたくさん咲かせます。
花壇や寄せ植え用の花として人気の高い植物で、性質は強く、花期が長く育てやすい特徴があります。 [黒島にて]
北アメリカ原産のマメ科ヌスビトハギ属の高さ1m程になる多年草で、戦後に入ってきた帰化植物です。花は長さ6~9mmのマメ科特有の蝶形花で、しぼんでくると青色に変わってきます。実の表面にはかぎ状に曲がった毛が密生していて、熟すと節から分断されマジックテープのように衣服などにくっつきます。結構やっかいな「引っ付き虫」です。 [石垣島にて]
  
アロエベラ アンゲロニア
ユリ科アロエ属の常緑多年草(多肉植物)で、高さは80~100cmになります。葉縁には鋭い棘状の鋸歯があり、ロゼット状になります。
アラビア半島南部、北アフリカ、カナリア諸島、カーボベルデが原産地だと考えられています。
透明な葉肉には苦みがないため、生食用にも利用されています。[石垣島にて]
アンゲロニアは、中南アメリカや西インド諸島を原産地とする、オオバコ(ゴマノハグサ)科アンゲロニア属の常緑多年草です。
背丈25~60cmになります。最近は花茎数の多い園芸品種が出回るようになりました。花色には、白や紫、ピンクなどがあります。 [石垣島にて]
  
イジュ(イズ) イソフジ
ツバキ科のヒメツバキ属に属する常緑高木で、奄美諸島、沖縄諸島、八重山諸島に自生分布する琉球の固有種です。酸性土を好み、アルカリ土壌には自生しません。
高さ10メートル以上に達する常緑高木です。
ツバキに似た一重の美しい白い花が、樹冠を覆うように咲き、見事な景色となります。開花期は4~6月。沖縄では、梅雨時の代表的な花のひとつです。 [石垣島にて]
沖縄から台湾、熱帯アジア、ポリネシアにかけて分布する樹高2〜3mのマメ科クララ属の常緑低木です。
海岸岩場などの風衝地に生育し、花は鮮やかな黄色で小さく、昇り藤のように咲きます。また、エンドウ豆を大きくしたようなさや状の果実を沢山つけます。開花時期は9月〜12月頃です。 [竹富島にて]
   
イソマツ イッペー(コガネノウゼン、キバナノウゼン)
イソマツ科・イソマツ属の小低木状の多年生草本。
本州(関東)・九州・沖縄の海岸の岩場・礫地に生えています。岸辺に生え、茎が松の樹皮状になることからイソマツと名づけられたそうです。八重山では秋に海辺の石灰岩がイソマツの花で紫紅色に染められます。 [西表島にて]
ノウゼンカズラ科タブベイア属の樹高10~20mの落葉高木。原産地はパラグアイ、アルゼンチン、ブラジルなど。別名「コガネノウゼン(黄金凌霄)、キバナノウゼン(黄花凌霄)」で、春に葉を出す前に黄色い花を咲かせます。
ブラジルを代表する花と言われ、国花にも指定されています。 ピンク色のものもあります。[石垣島にて]
  
イボタクサギ イリオモテアザミ
クマツヅラ科クサギ属の半つる性低木。別名、ガシャンギ。
台湾、熱帯アジア・オーストラリア・ポリネシアに分布、日本では種子島以南から琉球諸島に分布し、マングローブの後背地や砂浜、海岸に近いところに生える(海岸性)植物です。
花はクサギに似て臭気がありますが、それほどいやな匂いではありません。花は3個ずつ咲き、また花糸が赤紫色でとても美しい色をしています。 [竹富島にて]
キク科アザミ属の多年草。別名、「ハマグンボー」。シマアザミ(トカラ列島以南に分布)の変種で、奄美諸島以南の南西諸島の固有変種。沖縄本島では白花品が多いのに対し、奄美と八重山ではほとんどの株が通常のアザミと同じ赤紫色の花を咲かせます。海岸近くの砂地や岩場で見られ、高さは20~100cm。西表島ではハマゴボウ、与那国島ではアダミと呼ばれ、ゴボウ状の根を食用とし、根やその煎じ液は薬用になり、火傷・腫物・打身などに効くようです。 [石垣島にて]
  
インドシクンシ インパチェンス
シクンシ科シクンシ属の蔓性の常緑低木。原産地はインド南部、ミャンマー、マレー半島、ニューギニアなど。
枝先に総状花序を垂れ下げ、芳香のある3cm程の小さな花をつけ、咲き初めは白からピンク、紅と花色が変化し、咲き分けているように見える美しい熱帯花木です。種子は回虫駆除薬などに利用されます。 [石垣島にて]
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の多年草ですが、国内では一年草として扱われます。別名、「アフリカホウセンカ」。
アフリカのタンザニアからモザンビークにかけての海抜1800m以上の高原地帯に分布。19世紀にはヨーロッパに紹介され、観賞の対象とされました。多くの園芸品種があり、花の色は朱色、紅色、赤紫、桃色、白などがあります。絞りや八重咲きもあり、斑入りの品種もあります。似たものとしてニューギニアインパチェンスがあります。 [石垣島にて]
  
ウォーターバコパ ウコンラッパバナ
ゴマノハグサ科ウキアゼナ属の湿地、池沼などの水辺に生育する多年草です。原産地は北アメリカのバージニア州からテキサス州にかけてです。
抽水植物という水生植物の1種で、根が水中にあり、茎や葉を水面に伸ばし、4枚の小さな花弁の花を夏~秋にかけて茎先に咲かせます。草丈は5~15cmほどに生長し、葉は肉厚で、鮮やかな緑色をしています。
水草レイアウト水槽(アクアリウム)に欠かせない植物としてよく知られ、主に群植した葉の美しさを鑑賞します。 [石垣島にて]

ナス科ソランドラ属(ラッパバナ属)の非耐寒性常緑半蔓性低木です。
別名は、ゴールデンカップリリー、カップオブゴールドです。

原産地はメキシコから中央アメリカ、南アメリカ北部に分布しています。葉は楕円形で先端が尖ります。直径15~20cmにもなる黄色い独特な質感の花を咲かせ、花びらは5つに裂けて反り、紫褐色の筋があります。 [石垣島にて] 

 
ウスベニニガナ ウチワサボテン
キク科ウスベニニガナ属の1年草です。アジア、アフリカの熱帯から亜熱帯に分布し、日本では紀伊半島から琉球列島にかけての暖かい地方の、陽当たりのよい路傍・原野・畑地に生育しています。
茎は高さ25~45cmで下部から分岐します。葉は茎の下に集まり、長さ5~10cmです。花は筒状花だけで枝の先にピンクの頭花が2~5個つきます。花後はタンポポの花のように種子のついた綿毛を飛ばします。 [石垣島にて]
サボテン科オプンティア属の一つで、メキシコ原産と思われる多年草(多肉植物)です。
大きく生長した場合の全体の形は、樹木のようになるものと、小山状のクッション(群落)を形成するものと、2通りあるようです。 [石垣島にて]
  
ウナズキヒメフヨウ ウナズキヘリコニア
中南米原産のアオイ科マルバビスクス属の植物で、メキシコからコロンビアにかけて分布する低木です。ウナズキヒメフヨウはヒメフヨウの変種と言われ、もともとのヒメフヨウは花が上向きですが、ウナズキヒメフヨウの花は生長するに従い、だんだん下向きになり、その様子から「うなずき」と呼ばれています。
秋から春にかけて真紅の美しい花を咲かせます。
花びらの内側の付根に、角状にとび出た部分があり、雄しべにねじ込むように巻き付いているため花びらは開くことができません。英名(スリーピングハイビスカス)はこの特徴から付けられています。 [西表島にて]
ウナズキヘリコニアはバショウ科オウムバナ属の常緑多年草です。(分類体系によってはオウムバナ科とされます。)原産地は熱帯アメリカ(コロンビア・ペルーなどのアマゾン熱帯雨林)、南太平洋諸島です。湿り気の多い低地に生育し 、トリニダートトバコやボリビアの国花になっています 。
草丈は2~3mくらいになり、葉はバナナに似ていて大きく長い楕円形をしています。
30cmほどの花序を垂れ下がらせます。苞は鮮やかな朱色で先が黄色で、ロブスターの爪やオウムの嘴のように見えます。苞の中に花被片6枚の黄色い花が咲きますが、花はあまり目立ちません。原産地では花序にハチドリが蜜を吸いに集まってくるそうです。[石垣島にて]
 
ウミショウブ
トチカガミ科ウミショウブ属に分類される海草の一種で、熱帯・亜熱帯域のインド洋から太平洋西部にかけて分布しています。国内では沖縄県の西表島ならびに石垣島の浅い海で見られますが、生息地は本種の分布の北限となっています。
ウミショウブは受粉方法が特異で、夏の晴天の昼間の大潮の干潮時で、無風か岸に向かって微風が吹いているという条件が整うと雄花が水中から放出され、水面では約3ミリほどの雪だるまのような姿となり、風に吹かれ水面を走り、そのごく一部が雌花に辿り着き受粉します。写真は雄花ですが、その数が多い時は、海が白く埋め尽くされるほどになります。[西表島にて]
 
エゴノキ エゾギク
エゴノキ科エゴノキ属の落葉小高木で、高さは10mほどになります。北海道~九州・琉球・朝鮮・中国に分布し、雑木林や谷沿いなどで良く見られます。
横枝から出た小枝の先端に房状に白い花を下向きに多数つけ、芳香があります。果皮には有毒なサポニンを多く含んでいます。 [石垣島にて]
キク科エゾギク属の半耐寒性一年草の園芸植物で、草丈は30~100cmになります。中国東北部からシベリアが原産で、我が国へは江戸時代の中頃に渡来し、その後、改良が進められてきました。花は花径3cmくらいの小輪から10cmを超える大輪まであり、頭花は白・ピンク・赤・紫色などがあります。花の形には、一重咲きと八重咲き、重ねの厚いぽんぽん咲きがあり、管弁のものもあります。 [石垣島にて]
  
エピスシア・クプレアータ
イワタバコ科エピスシア属の蔓性の常緑多年草で、パナマからブラジルにかけて分布しています。
全体に軟毛に被われていて、葉は楕円形で対生し、葉脈に沿って淡緑色または銀緑色の斑が入ります。春から夏にかけて、赤色の花を咲かせます。さまざまな模様の園芸品種が作出されています。和名は「ベニギリソウ(紅桐草)」です。 [石垣島にて]
  
エンジェルス・ストランペット・ツリー(黄色) エンジェルス・ストランペット・ツリー(白色)
夏、ラッパ状の花を下向きに咲かせる、原産地がブラジルのナス目ナス科ブルグマンシア属の半耐寒性常緑低木です。樹高は1~3m、開花期は6~11月、花姿は径が25~30cmで、芳香のある花を咲かせます。花色には、白・薄黄・濃黄・桃・赤・サーモン・橙・紫 があります。
別名には、キダチ、コダチ・チョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)、ブルグマンシアがあります。 [竹富島にて]
 [石垣島にて]
  
エンツァイ(空芯菜)
エンツァイはヒルガオ科サツマイモ属のつる性の1年草で、東南アジア原産です。一般には葉野菜として栽培されていますが、石垣島などではあちこちで自生しています。
葉はサツマイモに似た長卵形で、茎は中空でほふく性があります。標準和名は「ヨウサイ」とされていますが、「空芯菜」や「アサガオ菜」「エンサイ」などの別名があります。また沖縄では「ウンチェーバー」や「ウンチェー」と呼ばれています。
 [石垣島にて]
 
オオゴチョウ(1) オオゴチョウ(2)
マメ科・カエサルピニア属の熱帯性花木で、原産は西インド諸島です。沖縄では古くから栽培されていて、庭木等で親しまれています。また、デイゴ、サンタンカと並んで、沖縄の三名花(沖縄を代表する木)と言われています。夏の長い期間、蝶に似た赤橙色の形の美しい花が咲きます。黄色の花の咲く種類もあります。 [竹富島にて] こちらは黄色い花が咲く種類です。 [石垣島にて]
   
オオバナアサガオ
キョウチクトウ科オオバナアサガオ属の常緑のツル性低木で、原産地はマダガスカルです。ゴムノキのような艶のある葉に大きな濃いピンクの花を付けます。枝を切ると白いゴム状の液が出て、昔はゴムの原料にしていたそうです。
花は早朝に開き、昼過ぎには閉じ、その様子がアサガオを思わせることからオオバナアサガオと名付けられました。別名は、「マダガスカルシソケイ」。 [小浜島にて]
 
オオバナアリアケカズラ オオバナサルスベリ
ブラジル原産のキョウチクトウ科の植物で、熱帯・亜熱帯を代表する蔓性の花木です。別名、「アラマンダ」。とても丈夫な植物で、日当たりがよければ土質を選ばずに育ち、よく開花します。その特性を生かし、環境の厳しい道路わきや海岸に近い公園などに植えられています。 [竹富島にて] インドから東南アジア、オーストラリア北部までの熱帯地域に分布するミソハギ科サルスベリ属の半落葉性高木で、日本で夏に咲く「サルスベリ(百日紅)」と同属です。高さが5~20mになり、木の皮はサルスベリ同様剥がれやすい性質があります。
フィリピンではこの木を「バナバ(タガログ語:Banaba)」と呼び、葉を乾燥しこれを煎じて糖尿病や肥満の民間薬として利用するバナバ茶となります。 [石垣島にて]
  
オオバナソシンカ オオハマボウ(ユウナ)
中国原産のマメ科の常緑小高木で、沖縄で見られるソシンカの仲間の中で最も鮮やかで大きな花を咲かせます。 花の形がランに似ていることから英名で「オーキッドツリー」とも呼ばれます。また、葉が羊のひづめの形に似ていることから「ヨウテイボク(羊蹄木)」とも呼ばれます。 花には甘い香りがあり、開花は11月頃から翌年の3月にかけてです。街路樹、公園樹に利用されています。 [石垣島にて] アオイ科・フヨウ属の常緑高木で、別名(方言名)は「ユウナ」です。
琉球列島以南の亜熱帯~熱帯地域の海岸
地帯に自生しています。花は大きく、1日花で、咲き始めは鮮黄色ですが、次第に赤みがかり、橙色になって落花します。公園樹や街路樹として利用されています。 [西表島にて]
  
オオヒメクグ オオベニコウガン
カヤツリグサ科ヒメクグ属の非耐寒性多年草で、草丈は20~40cm程度です。原産地は太平洋諸島や沖縄です。
野原などのやや湿った場所に自生する野草で、直立する茎の断面は三角形をしています。茎先に3枚の細長い扁平の葉(苞葉)があり、その上に白い球形花序が一つ乗ります。花序は小穂が多数集合して片作られています。なお、クグとはカヤツリグサの古名です。 [石垣島にて]
オオベニゴウカン(大紅合歓)は、ボリビア原産のマメ科ベニゴウカン属の熱帯性常緑低木です。別名、「カリアンドラ」。
花は半球形の化粧パフに似たブラシ状に雄しべが多数つきます。糸状に飛び出している赤い部分は雄蕊で、花弁は中心付近に集まっています。園芸品種としては雄蕊が白いものもあります。 [石垣島にて]
  
オオムラサキツツジ オキザリス・トライアングラリス
オオムラサキツツジは、ツツジ科・ツツジ属の常緑低木樹です。原産地不明の園芸品種です。
全体に毛が多く、触ると粘り気があります。
ツツジの中では花が一番大きく、赤紫色の花をつけ、普通ツツジといえばこの種類を指します。赤紫色の大輪の花を咲かせるところからオオムラサキという名が付けられました。 [石垣島にて]
カタバミ科カタバミ属の耐寒性球根植物で、原産地はブラジルです。
別名を(三角葉オキザリス、インカノカタバミ、紫の舞、烏羽オキザリス)と言い、葉色が紫色で葉形が三角形をしたレグネリー種のオキザリスが、このオキザリス・トライアングラリスです。
高さ5~30cm、花径2~4cm。花期6~10月。
花色には白やピンクがあります。[石垣島にて]
  
オキナワキョウチクトウ オキナワソケイ
キョウチクトウ科・ミフクラギ属の常緑小低木で、別名は「ミフクラギ」です。通常、海岸近くに多く自生していて、直径3~5cmの白い花をつけます。実は4~6cmの球形で、美味しそうに見えますが、有毒だそうです。
また樹液にも毒性があり、この樹に触れた手で目を触ると腫れるよという意味で「ミフクラギ」という別名が付いているそうです。 [石垣島にて]
モクセイ科 ・ソケイ属ジャスミンの仲間の蔓性植物で、葉は3出複葉の常緑小低木、絶滅危惧種で南西諸島に見られます。
石灰岩地帯の水はけの良い土壌の地に多いようで、海岸付近の日当たりの良い路傍・ブッシュの端などに見られますが、個体数は割と少ないようです。
純白の花を咲かせ、付近にジャスミンのよい香りが漂っていることで見つけることができます。 [黒島にて]
  
オクラ オドントネマ・ストリクツム

アオイ科トロロアオイ属の植物で、熱帯では多年草ですが、少しの霜で枯れてしまうほどに寒さに弱いために、日本では一年草となっています。原産地はアフリカ北東部(エチオピアが有力)で、熱帯から温帯で栽培されています。
エジプトでは、紀元前元年頃にはすでに栽培されていて、アメリカでは、主に西アフリカから移住させられた奴隷によって栽培が始まったとされ、現在でもアフリカ系住民の多い地域でよく栽培されています。日本に入って来たのは明治初期です。[石垣島にて]

メキシコから中央アメリカが原産のキツネノマゴ科オドントネマ(ツツサンゴバナ)属の、高さ2m程度の高さになる草本性の多年草で、別名「ベニツツバナ」とも呼ばれています。茎は堅く根元からよく分枝し、古い茎は木質化します。
円錐花序をつけ、赤色の管状花をたくさん咲かせます。また強健でよく繁茂し、繁殖力も旺盛です。オドントネマという名前はギリシャ語のオドントとネーマが合わさった呼び名で「歯のある糸」という意味だそうです。[石垣島にて]
  
オヒルギ オモダカ
オヒルギはヒルギ科オヒルギ属の常緑高木で、汽水域に成立するマングローブ林の代表的樹種の一つです。別名アカバナヒルギ。樹高は最高で25mほどになりますが、日本国内では樹高10mまで成長します。
オヒルギは奄美大島以南の琉球列島から東南アジアの熱帯を中心に台湾・中国大陸南部・オーストラリア・アフリカ・大平洋諸島などに広く分布しています。
花の形がおもしろく、タコの風船あるいはお弁当のウインナーソーセージを連想させる顎で、花弁は淡黄白色です。花後、胚は木に付いたままで発芽し、長さ15~20cmの根を出します。種子ではなく、苗で繁殖するので、胎生の植物の1つとしても有名です。 [石垣島にて]
オモダカ科オモダカ属の多年草(水生植物)で、草丈は30~50cm程度になります。
原産地は、日本を含む東アジアから東南アジア、西アジア、東ヨーロッパの温帯域から熱帯域です。日本では水田や湿地、ため池などに自生しています。
長い花茎を伸ばして3枚の花弁がある純白の花を咲かせ、花は雄花と雌花の別があります。オモダカの球根を食用に改良したものがクワイで、葉が幅広くて全体に大型です。 [石垣島にて]
 
温帯性スイレン(ピンク) 温帯性スイレン(白)
スイレン科スイレン属の多年草(水生植物)です。北アメリカ原産のスイレンなどが品種改良され、今日の園芸品種となっています。
フランスの画家クロード・モネが愛したスイレンとしてもよく知られています。花形は熱帯姓スイレンより豊富で、また花は昼咲き性です。春に根茎の先端から芽を水中に伸ばし、水面に葉を広げます。 [石垣島にて]
[石垣島にて]
   
ガウラ(白蝶草) カエンカズラ(火焔カズラ)
アカバナ科・ヤマモモソウ属(ガウラ属)の多年草です。原産地は北アメリカ(テキサス、ルイジアナ)。
花の大きさは1.5cm、細長い花茎に小さな蝶が舞っているように見え、その花の形から「ハクチョウソウ(白蝶草)」の別名があります。またの名はヤマモモソウ(山桃草)。
草丈60~150cmで、長く伸ばした茎の先端に少しピンク色がかった白い花を長期間次々と咲かせます。花の色は他に赤・ピンク・複色などもあります。 [石垣島にて]
ブラジル、パラグアイ原産のノウゼンカズラ科カエンカズラ属の蔓性常緑樹です。蔓は10m以上にもなります。
花は冬季に、短枝の葉腋に散形花序に5~7cmほどのラッパ状の花を次々と咲かせます。花冠は黄橙色で5裂し反曲します。
和名は「火炎葛」からきており、花の群れ咲く様子が炎のように見えることからつけられました。沖縄には戦後導入され、ブロック壁や日除け棚等に這わして栽培されています。夏の長い期間の緑と、初春の花の見事さが印象に残る植物です。 [石垣島にて]
  
カエンボク(赤) カエンボク(橙)
西アフリカ原産のノウゼンカズラ科スパトデア属の常緑高木で、樹高は12-25mほどになります。
ジャカランダ、ホウオウボクとあわせ世界三大花木と称され、別名、「アフリカンチューリップツリー」。 枝先でチューリップ形の花が群がって咲き、炎の燃え立つように見えるので「火焔木」の名がつけられています。 [石垣島にて]
これは黄色のカエンボクです。[石垣島にて]
  
カオリカズラ

キツネノマゴ科ヤハズカズラ属カオリカズラ(香葛) (別名はニオイヤハズカズラ(匂矢筈蔓)、ツンベルギア・フラグランス)です。原産地はインド〜スリランカで常緑蔓性低木です。
今日では、沖縄本島では栽培されたものから逸出野生化しているものもあるようです。
花名は花に香りがあることから名付けられたそうですが、野生化したものはあまり香りは強くない(ほとんど無い)ようです。[石垣島にて]

 
ガザニア カショウクズマメ
南アフリカ原産のキク科ガザニア属(クンショウギク属)の半耐寒性の多年草です。暖地では宿根草になりますが、寒い地域では通常、1年草として扱われます。草丈は15~40cm程度になります。
ほとんどの品種は四季咲き性で、花色はオレンジ色、黄色、黄土色などの鮮やかなもののほか白色もあり、花の直径が10cmになるものもあります。晴れた日の日中にのみ開花し、それ以外は花は閉じています。[竹富島にて]
マメ科トビカズラ属のつる性常緑木本で、石垣島、西表島、与那国島、台湾の海岸林、低地林の林縁に分布しています。
「クズ」の名の通り、葛状の3枚の葉をつけ、蔓性で他の低高木に巻きつき、梢からカーテンのように垂れ下がります。
花は紫色で、2~4月に開花します。
和名のカショウとは台湾の近くにある離島・ 火焼島(現・緑島)に由来します。別名、「ハネミノモダマ」、「カショウモダマ」とも呼ばれます。 [石垣島にて]
 
カタバミ カッコウアザミ
カタバミ科カタバミ属の多年草。温帯地方から熱帯地方に広く分布し、日本でも古くから全国に分布している野草です。各地の草原、道端などに自生し、乾燥した場所を好みます。
葉は、有茎、互生し3小葉で、各小葉はハート形、夜になると睡眠運動を起こして葉を内側にたたみ、葉が無くなったように見えます。
花は、初夏頃に、葉液から花柄を伸ばして先端に黄色い花をつけます。 [石垣島にて]
熱帯アメリカが原産のキク科・カッコウアザミ属の1年草で、別名は「アゲラータム」。アザミに似た小さな花がたくさんつきます。
明治時代に渡来し、八重山ではあちこちで野生化していて、特に砂糖キビ畑、耕作地の空地、農道や畑の傾斜地に多く群生しています。 [石垣島にて]
  
ガーベラ ガマ
熱帯アジアやアフリカなどに分布する(野生で約40種が存在すると言われ、特に南アフリカが多い)ガーベラは、キク科ガーベラ属に属する多年草の総称です。別名アフリカセンボンヤリです。
ガーベラは鉢花・切り花など幅広く利用され、多くの園芸品種があります。 [石垣島にて]
ガマ科ガマ属の多年草の抽水植物で、高さ2m程度に成長します。円柱状の穂は蒲の穂と呼ばれます。北海道から九州、および北半球の温暖な地域から熱帯、オーストラリアまでの広範囲に分布しています。沼沢地やため池の湖岸、放棄水田などでよく見られます。 [小浜島にて]
   
カラスウリ
ウリ科カラスウリ属のつる性の多年草で、朱色の果実と、日没後(夜間)だけ開く花で知られます。雌雄異株で、地下には塊根を有しています。花は、縁が糸状に裂けてレースのように見える白い5弁花で、夜明け前にはしぼんでしまいます。
原産地は中国・日本(本州以南)で、林や藪の草木にからみついて成長します。葉はハート型で表面は短い毛で覆われています。[石垣島にて]
 
カンナ カンヒザクラ
熱帯・亜熱帯アメリカ原産のカンナ科カンナ属の多年草の球根植物です。別名はハナカンナ(花カンナ)。花色には赤 ・白 ・桃 ・黄の単色、斑模様があり、多数の園芸品種が育種されています。日本には江戸初期に渡来し、日本全国に広まりました。 [小浜島にて] バラ科サクラ属の植物でサクラの原種の一つとされ、沖縄(野生化)、台湾、中国南部、ヒマラヤに分布しています。
ヒカンザクラ(緋寒桜)と呼ばれることもありますが、ヒガンザクラ(彼岸桜)と混合されやすいため、近年はカンヒザクラと呼ばれることが多くなっています。
釣り鐘状の花が特徴で、沖縄では1月から2月に開花します。
石垣市・荒川の自生地は、国指定の天然記念物になっています。 [石垣島にて]
  
キキョウ
キキョウ科キキョウ属の多年草で、草丈は40~100cm程度になります。原産地は日本を含む東アジア(朝鮮半島、中国、東シベリア)です。
自然界では山野の日当たりの良い所に育ちます。花色には紫の他、白やピンク色のものがあります。
古来より美しい花が人々に愛され、万葉の時代から観賞されてきました。
太い根は漢方薬にも利用されます。 [石垣島にて]
 
キキョウナデシコ キキョウラン
ハナシノブ科クサキョウチクトウ属(フロックス属)の植物で、園芸植物として栽培されている一年草です。
原産地は、アメリカ合衆国のテキサス州からニューメキシコ州にかけて。草丈は20~40cmくらいで、全草が腺毛(粘着物質を出す毛)に被われます。
花色が豊富で、八重咲きや花弁がとがって星のように咲くものなど、花形も様々です。 [石垣島にて]
ワスレグサ科キキョウラン属の常緑多年草。有毒植物です。
国内では本州・四国・九州(南西部の海岸地帯)・小笠原・琉球列島に分布し、 海外では中国、マレーシア、インド、オーストラリアからニュージーランド、太平洋諸島に分布しています。
茎の高さは60~80cmで、上部は円錐花序となります。葉は根もとに集まり2列で互生し、基部は扁平で重なり合っています。
花被片は淡紫色で、黄色の葯とのコントラストが鮮やかです。果実は球形で直径は約1cm。熟すと光沢のある鮮青紫色に色づきます。 [石垣島にて]
   
キクイモ キクニガナ
キクイモは、キク科ヒマワリ属の多年草で、別名はアメリカイモ、ブタイモ、サンチョーク、エルサレムアーティチョークなどです。北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布しています。
草丈1.5〜3mと大きくなり、菊に似た黄色い花をつけ、地中に塊茎を作ります。茎や葉に小さな刺があります。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来しましたが、一部野生化したものもあります。[石垣島にて]
キクニガナは、キク科キクニガナ属の多年草です。高さ60〜150cmで青い花を付けるものが多く、別名は「チコリー」です。
原産はヨーロッパから中央アジアにかけての地域です。日本へは江戸時代末期に導入されました。根を乾燥したものはコーヒーのような飲み物になるそうです。[石垣島にて]
  
キダチキンバイ
アカバナ科チョウジタデ属の低木状多年草で、中国などの東アジア、インド、東南アジア、アフリカ、オーストラリア、北アメリカ、南アメリカなど世界中に広く分布し、国内では、琉球列島や小笠原諸島などの地域に分布しています。元々の分布域は不明で、人為的な移入などの人間活動に伴い世界中に広まったものと考えられています。
水深の浅い水路や湿地、水田といった湿った土地に生えます。
草丈は50~200cm、花弁は4枚で長さ5~12mmの黄色、花は葉腋につきます。[石垣島にて]
   
キダチハマグルマ キバナコスモス
キク科ハマグルマ属のつる性多年生草本。アジア・アフリカ・オーストラリアや日本では大隈半島南部以南、琉球列島などの熱帯から亜熱帯に分布する海岸性のつる性の植物。
海岸の砂地や海岸林の境目で他の樹木を覆って生え、群落を作っていることが多いようです。 [竹富島にて]
キク科コスモス属の多年草または一年草で、原産地はメキシコです。
18世紀末にスペイン・マドリードの植物園に送られ、ヨーロッパに渡来し、日本には大正時代の初めに輸入されました。
草丈は約30〜100cmで、概ね60cm程度に成長します。 [波照間島にて]
  
キペルラ・コリーフォリア キミガヨラン(ユッカ)
アヤメ科キペルラ属の多年草で、原産は南米ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチンです。属名の表記は「シペルラ」や「シペラ」とするものもあります。
草丈は50~120cmくらいで、根際から生える葉は剣形をしています。花径は5cm程度で、花の色は黄色をしています。
国内ではまだ珍しい品種です。 [石垣島にて]
ユリ目リュウゼツラン科キミガヨラン(ユッカ)属の耐寒性常緑低木で、主な原産地はメキシコを含む北米です。多くの種は乾燥地帯のある程度標高の高い所に自生しています。
リュウゼツランと形態が似ています。樹高は通常1.5~2mになりますが、中には10mを超すものもあります。
葉は放射状(ロゼット)に生え、多くの種では、葉は硬く厚みがあり、形状は剣状で先が針のように硬く尖り、縁にノコギリ状の歯があります。
花は長い花茎を伸ばし、多くは白から乳白色の花をつけます。 [石垣島にて]
  
キャンドルブッシュ キョウチクトウ
ジャケツイバラ科カワラケツメイ属の熱帯アメリカ原産の常緑低木。別名は、「ゴールデンキャンドル」、「ハネ(羽根)センナ」です。幹は直立して、高さは2~4mになります。葉は60cmくらいの羽状複葉で、花は枝先に黄色い花が円柱状に30cm位伸びて咲きます。肉厚の葉にはたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが含まれ、健康に良いといわれています。日よけ樹のほか、駆虫薬や皮膚病の薬としても利用されています。 最近はダイエット食品としても知られています。 [竹富島にて] キョウチクトウ科・キョウチクトウ属の樹高3~4mになる中国原産の常緑低木です。
中国名の夾竹桃を音読みにしたものが和名となっています。
花は初夏から残暑の頃まで長い期間咲き続けます。性質は強健で、乾燥にもよく耐えるので、街路の路側帯や公園木などに植栽されています。
有毒植物のため注意が必要です。 [波照間島にて]
  
ギョクシンカ
九州南部から琉球列島、台湾に分布し、低地から山地の林縁に見られる高さ1~3mのアカネ科ギョクシンカ属に分類される常緑低木です。夏に純白の花をつけます。
一般的に大きな木の下などに生えています。 [西表島にて]
   
ギワタノキ キンチョウ
アオイ科(パンヤ科)キワタ属の落葉広葉樹(高木)で、原産地は、インドからマレー半島です。春先に枝先に8~10cmほどの赤色またはオレンジ色の5弁花を多数つけます。
幹には非常に太い円錐形のトゲを密生させます。トックリキワタに比べて若木のうちから開花させ、また耐潮・耐風性とも若干キワタノキの方が優れています。  [竹富島にて]
ベンケイソウ科ブリオフィルム属(カランコエ属に分類される場合もある)の多年草の多肉植物で、原産地はマダガスカル。
円筒状の長さ7~8cmの灰緑色の葉に、茎とともに赤褐色の独特の斑模様が美しい多肉植物です。茎頂から花茎が伸び、淡橙黄色~朱紅色の花が咲きます。  [西表島にて]
   
キントラノオ キンレイジュ(金鈴樹)
メキシコなどの熱帯アメリカ原産のキントラノオ科キントラノオ属の非耐寒性常緑低木で、樹高は1~1.5mになります。
総状花序に黄色い小さな五弁花を多数つけ、葉は楕円形で明るい緑色をしています。 原産地では周年咲きますが、日本本土では初夏から秋まで次々と咲きます。 同科にアセロラがあります。 別名はゴールド・シャワーです。
 [石垣島にて]
ノウゼンカズラ科テコマ属の常緑低木で、原産地は北アメリカ南部(フロリダ州やテキサス州からアリゾナ州)、熱帯アメリカです。英名をイエローベル(yellow bells)と言います。
葉は羽状複葉で鋸歯があります。枝先に鮮やかな黄色い鈴状の花を咲かせ、花はよい香りがします。 [石垣島にて]
 
グァバ クサトベラ
フトモモ科バンジロウ属の常緑低木。熱帯アメリカ原産で、熱帯や亜熱帯の暖地に栽培されています。沖縄では別名、「バンジロウ」、または「バンシルー」と呼ばれています。
果実は球形か卵形、もしくは洋梨型で、果皮は緑や黄緑色です。果肉は白色・黄色・ピンク色・赤色と品種により様々で、食用になります。 [石垣島にて]
クサトベラ科クサトベラ属の常緑低木。別名、「テリハクサトベラ」。分布は、小笠原・沖縄・台湾・オーストラリアなどの、亜熱帯・熱帯地域。
トベラに似た葉を有し高さ1~4m程になり、海岸の岩場や砂地に生え群落を作っています。扇のような花びらと、その上に蛇口のように突きだした花柱が特徴的です。木の形がモンパノキに似ていますが、モンパノキより葉が滑らかで光沢があります。葉の形は靴べら状の形をしています。
 春から夏にかけて下半分にだけに5枚の白い花弁を付けた変わった花を咲かせます。 [鳩間島にて]
  
クサミソハギ
ミソハギ科クフェア属の常緑小低木(非耐寒性)。背丈は25~50cm程度になります。原産地はメキシコ~グァテマラ。
別名は、メキシコハナヤナギ、ケフィア、クフェア・ヒッソピフォリアなど。
小さな花と照り葉が特徴で、また、適宜刈り込みすることにより高さ調整が容易なのでグランドカバー植栽として利用されています。花色にはピンクや白、赤紫などがあり、花径は2㎝程度。花弁は6枚で、上の2枚だけ大きくなる特性が見られます。 [石垣島にて]
  
クダモノトケイソウ(パッションフルーツ) クチナシ
トケイソウ科・トケイソウ属の南米原産の蔓性多年生熱帯果樹です。別名は「パッションフルーツ」。現在では世界中の熱帯、亜熱帯地域に広まり、オーストラリアや東南アジア、台湾などで商業栽培されています。国内では沖縄県以外にも、奄美諸島、小笠原諸島、最近では東北などでもハウス栽培が行われています。なお、英名のPassionは「情熱」ではなく「受難」を意味したもので、花の姿を「キリストの受難」に見立てたものです。日本では「時計」に見立てたわけです。 [竹富島にて] アカネ科クチナシ属の常緑低木で花には強い芳香があります。
10-11月ごろに赤黄色の果実をつけます。この果実は熟しても割れないため、「口無し」という和名の由来となっている説もあります。 [石垣島にて]
    
クミクスクチン
東南アジア原産のシソ科の多年草です。「クミスクチン」は「マレー語」です。おしべの形状から、別名「ネコノヒゲ」と呼ばれています。花は白または淡いピンク色で、茎の先に穂状に咲きます。
インドネシアの有名な民間薬で、沖縄でも昔からポピュラーな民間薬として腎臓病や膀胱炎、むくみ、水虫、関節炎などに用いられてきました。また、クミスクチン茶には糖や脂肪の消化・吸収を抑える効果の高いロズマリン酸が含まれていると言われ、ダイエットや美肌効果にあるお茶として注目されています。 [石垣島にて]
  
グラジオラス グラジオラス・カリアンサス
アヤメ科グラジオラス属の球根植物の総称で、原産地は、アフリカ,南ヨーロッパ,西アジアです。別名はオランダアヤメ,トウショウブ,オランダショウブなど。方言名はトッピンです。
グラジオラスの名前は、古代ローマの剣であるグラディウスに由来し、葉が剣に類似していることが根拠と言われています。日本では明治時代に輸入され、栽培が開始されました。  [竹富島にて]
アヤメ科グラジオラス(アシダンセラ)属の多年草で、原産地はエチオピアなどの東アフリカです。
草丈は60~90cmで、長く伸びた花茎に3~5個の花をややうつむき加減に咲かせます。花径は10cmほどの6弁花で、中央部は紫色をしています。 [石垣島にて]
 
クロタラリア クロバナツルアズキ
マメ科タヌキマメ属の一年草で、原産地はインド。高さ80cm程度に生長し、葉は互生し長さ10cm程度の楕円形をしており、黄色の花をつけます。
線虫防除効果があり、緑肥作物として栽培されます。ネマキングなどの品種があり、初期生育が早く、短期間で利用できます。また、この実が茶色く熟すと、中の種が種袋の中に落ち、揺らすとマラカスのようにシャカシャカと小さな音が鳴ります。このことから別名「ベビーマラカス」と呼ばれます。 [西表島にて]
北米原産のマメ科インゲンマメ属の蔓性多年草で、日当たりの良い山地または道端・荒地などに生えています。
黒花と言ってもチョコレート色の花で、このような色の花は珍しく、初めて見た時はハットします。 [波照間島にて]
  
クロミノトケイソウ クロヨナ
トケイソウ科トケイソウ属の常緑つる性木質多年草です。中南米原産の黒実を付けるパッションフルーツで、別名は、ミスミトケイソウ(三角時計草)、スズメノトケイソウ。現在では世界の熱帯、亜熱帯域に帰化しています。
道端の林縁などで、小さな星形の変わった花とブドウぐらいの小さな果実をつけているのが見られます。 [黒島にて]
マメ科クロヨナ属の常緑高木で、成長すると樹高は8m以上になります。台湾、南中国~インド、マレーシア、ミクロネシア、ポリネシア等が原産・分布地で、国内では奄美大島以南の琉球列島に見られます。海岸林や河川沿いの低地林(石灰岩地)に生育し、「春」と「秋」の年2度開花します。
種子からは、薬用にもなる「油」が採られ、また、枝葉は潰して田畑の緑肥として利用されてきました。 [石垣島にて]
  
グンバイヒルガオ
東南アジア、オーストラリアに分布し、日本では伊豆半島、九州南部から琉球列島に分布し、海岸の砂浜に生える常緑のヒルガオ科の蔓性草本です。
海岸の砂地に沢山見ることができます。
葉は名前のとおり軍配によく似ている形をしています。 [波照間島にて]
 
ゲッキツ ゲットウ
奄美大島以南、沖縄から中国南部、東南アジアが原産の、ミカン科ゲッキツ属の常緑低木です。ミカンに似た小さな白い花をつけ、この花はジャスミンに似た甘い芳香を放ちます。花後には約1cmほどの小さな赤い果実を付けます。
ゲッキツ(月橘)の名は、花が月夜に特によく香るためといわれています。八重山では、庭木や生け垣によく利用されます。 [石垣島にて]
台湾、中国南部から熱帯アジアに分布し、日本では九州南部から琉球列島に分布するショウガ科ハナミョウガ属の多年生草本です。
沖縄では「サンニン・サニン」と呼ばれていて、餅を包む材料に使われます。最近では全草に抗菌作用が有ることが知られ、様々な加工品が作られています。月桃の名前は台湾の現地言名です。
なお、八重山ではゲットウは野生植物となっています。 [黒島にて]
 
ケブカルイラソウ
熱帯アメリカ原産のキツネノマゴ科の多年草。
草丈は低く地被状となり、丈夫なため花壇・吊り鉢など観賞用に適しています。繁殖は挿し木で簡単に行うことができます。藤色のラッパ状の花は夏から秋にかけて咲きます。 [石垣島にて]
  
ケラマツツジ ゲンペイグサ
ツツジ科ツツジ属の常緑低木。奄美大島、沖永良部島、沖縄島、渡嘉敷島、座間味島に分布する固有種です。
酸性土壌によく育つ植物です。大木になることはなく、高さはせいぜい2~3m程度です。大きくて形の良い赤い花が特長で、公園・民家の庭等に盛んに使われています。 [石垣島にて]
熱帯アフリカ西部に分布するクマツヅラ科[クレロデンドルム属](クサギ属)の熱帯性蔓性常緑樹です。別名、「ゲンペイカズラ」、「ゲンペイクサギ(源平臭木)」 、「クレロデンドロン」。
先端がとがり、袋状になった白いがくをもち、その先端から赤い花を咲かせ、中心からおしべが長く突き出ます。ゲンペイグサの名前の由来は、白と赤のコントラストを持つ花姿からきています。
初夏に開花が盛んになる相対的な短日植物です。 
[石垣島にて]
  
コウシンバラ
貴州省、湖北省、四川省などの中華人民共和国中部を原産地とするバラ科・バラ属の常緑低木で、高さ1~2mに成長します。
和名の由来は庚申月(つまり隔月)に咲くということからきており、四季咲き性があります。
バラの独特な香りを楽しむことができます。
昨今、石垣島では食用花としても知られており、サラダやローズティーとしても使用されており、時折、花弁をパックしたものも販売されています。 [石垣島にて]
  
コウトウシュウカイドウ コウトウシラン
国内に2種類自生するシュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年生草本です。八重山諸島の石垣島と西表島、与那国島、および台湾の蘭嶼とフィリピンに分布しています。根茎が這い、白い花をつけるのが特徴です。森林内の渓流沿いの岩の上に生えています。同属のマルヤマシュウカイドウとよく似ていますが、こちらはピンク色の花をつけます。[西表島にて] ラン科コウトウシラン属の常緑性のラン(地生蘭)で、台湾、東南アジア、南アジア、太平洋諸島、オーストラリアなどに分布しています。日本国内では八重山諸島に自生し分布域の北限となっています。草丈は50cm前後で、明るい草地に生え、八重山では奥深い山中から道路沿いの荒地でも見かけることがあります。 [石垣島にて]
  
ゴクラクチョウカ コダチアサガオ
「バショウ科の多年草の熱帯植物です。原産地は南アフリカ。別名、「ストレリチア・レギーネ」。
周年にわたって開花しますが、生育旺盛な夏が、花付きは多いようです。
極楽鳥の鶏冠に似たカラフルな花を咲かせます。鶏冠のように見えるのが花で嘴状のものは苞です。
花色は橙色ですが、葉も美しいので切花だけでなく、観葉植物としての栽培も行われています。 [石垣島にて]
ヒルガオ科サツマイモ属の常緑低木で、原産地は熱帯アメリカ・ブラジルです。別名を「キアサガオ」(木朝顔)と言い、樹高は1m~2mになります。
日本では沖縄に帰化しています。開花時期は秋から冬で、花径は10cmくらいあり、花の色は淡い紅色をしています。[石垣島にて]
  
コダチヤハズカズラ コバノセンナ
{「木立矢筈葛」と書き、熱帯西アフリカ原産のキツネノマゴ科の蔓性小低木で、別名「キンギョボク」と呼ばれます。葉腋に濃紫青色の花をつけ通年開花します。
花の中心部は濃黄色、筒の部分は白色で、三色のコントラストの美しい花です。八重山ではほぼ帰化植物となっていますが、本土では園芸植物として販売されています。 [竹富島にて]
マメ科カッシア(センナ)属で、南アメリカ原産の常緑(内地では落葉)低木です。樹高2~3mくらいになります。南九州以南の暖地では野外で越冬し、庭園などに植栽されています。
黄金色の美しい花で、枝先に大きな房状になって咲くので、大変綺麗です。花の直径は3~4cmの5弁で、2本の湾曲した雄しべが左右にあり、中心部に1本の雌しべがあります。 [石垣島にて]
 
ゴマ
ゴマ科ゴマ属の一年草で、アフリカあるいはインドが原産とされています。古くから食用とされ、日本には胡(中国西域・シルクロード)を経由して入ったとされています。草丈は約1mになり、葉腋に薄紫色の花をつけ、実の中に多数の種子を含みます。旱魃に強い植物です。 [波照間島にて]
  
コミノクロツグ コメツブウマゴヤシ
石垣島、西表島と与那国島に知られるヤシ科クロツグ属に所属する常緑性低木です。他の南西諸島に自生する「クロツグ」と比較し、八重山のものは花序の枝が細く、果実も小さいので、コミノクロツグと呼ばれています。。その他の分布域は台湾、フィリピンです。
方言名で「マーニ」、「マニン」と呼ばれ、初夏には周囲に非常に甘い香りを放ちます。 [石垣島にて]
マメ科ウマゴヤシ属の一年草または多年草。ヨーロッパ原産で、江戸時代に渡来し、各地に広く帰化しています。また、今では全世界に帰化しています。
空地や海岸などによく生えています。
和名は、小さな果実が米粒のように見えることから名づけられたそうです。黄色の小さな花を20~30個かたまって咲かせます。 [石垣島にて]
   
コモスス・ベイケリ コリウス
メキシコ、中南米原産のショウガ科コスタス属の低木花木で、よく家の庭などに植栽されています。
茎に頂生し、穂状花序に真赤な松かさ状の苞の間に黄色の花を咲かせます。花冠は楕円形をし、径は10mmほどで、長さ20㎜ほどあります。小さな黄色の花より松かさ状の苞の赤の方がよく目立ち赤い花と間違われます。 [石垣島にて]
熱帯アフリカ、熱帯アジア、オーストラリア、東インド諸島、フィリピンに分布するシソ科コリウス属の非耐寒性一年草です。(亜熱帯・熱帯地域では多年草となります。)
葉色や模様がカラフルで変化に富んでいて、主として葉を観賞します。シソ(紫蘇)の花に似た青い小花を咲かせます。 [石垣島にて]
  
コルディリネ・ターミナリス(赤ドラセナ)
東アジア・オセアニア原産のリュウケツジュ科コルジリネ属の半耐寒性常緑低木です。
ドラセナに似ていますが、多肉の地下茎を持っているのが大きな違いです。コルジリネ属を代表する種で、葉と茎の色が赤みを帯び、茎が竹の様なところからコウチク(紅竹)の名でも呼ばれています。
この他の別名には、「赤ドラセナ」、「センネンボク」などがあります。 [石垣島にて]

  
ゴールデン・シャワー コロマンソウ
インド、スリランカ、ミャンマーが原産の、ジャケツイバラ科カワラケツケイ属の常緑小高木で、タイの国花です。別名「ナンバンサイカチ」とも呼ばれます。
沖縄では公園樹としてよく植栽されています。
葉腋から30~50㎝の大きな総状花序を垂下げ、芳香のある鮮やかな花径5~6㎝ほどの黄色の花を咲かせます。2012年の7月は近年では最も美しい花を咲かせていました。 [石垣島にて]
フィリピン原産のキツネノマゴ科アシスタシア属の蔓性常緑多年草です。日本では沖縄で帰化し、各地で野生化しています。
「赤道桜草(セキドウサクラソウ)」で流通していて、英名は「チャイニーズバイオレット」です。
草丈は90cmから150cm程度、よく枝分かれをし、地面を這って伸びます。開花時期はほぼ周年で、花は長さ3cmから4cmの筒形で、先は5つに裂けます。花の色は赤紫色、青紫色、白などがあります。 [石垣島にて]
  
コンロンカ
南西諸島(種子島・屋久島・沖縄県)から台湾、中国南部に生育するアカネ科コンロンカ属の半ツル性常緑低木です。
よく目立つ白い部分は萼片で、花は黄色の小さな筒状花です。春から初夏にかけ、八重山では普通に見ることができます。 [石垣島にて]
  
サオトメトケイソウ サガリバナ
中央アメリカから南アメリカを原産地とする、蔓性の常緑・多年性のトケイソウ科トケイソウ属の1種(園芸種)です。
実は付かないため、花を観賞するためのトケイソウです。挿し芽で増やします。
730交差点から離島桟橋に向かう道路の歩道に植えられています。 [石垣島にて]
サガリバナ科サガリバナ属の常緑高木。原産地は、東南アジア~太平洋諸島。日本では南西諸島(奄美大島以南)に自生。マングローブの後背地や川沿いの湿地に生育し、花が美しいので栽培もされています。
総状花序が垂れ下がり、花は下向きにつき、夏から秋にかけて夜間に開き、芳香を放ちます。花弁は白または淡紅色をしています。
河川付近の湿地に自生し、藤のように垂れ下がって咲くので「サワフジ」とも呼ばれています。  [石垣島にて]
  
サキシマツツジ
ツツジ科ツツジ属の常緑低木で、沖縄県の久米島、石垣島、西表島に分布しています。
山地日当たりの良い渓流の岩上や崖の上、渓流沿いや林の縁等でよくみられます。
また、盆栽や生垣にもされ、石垣市では「市の花」に指定されています。
1月~5月に径4~5cmの赤色の綺麗な花を咲かせます。 [石垣島にて]
  
サクラキリン ザクロ
サボテン科コノハサボテン属の半落葉広葉樹で、原産地はブラジル南東部。
見た目は普通の木の様で、一見サボテンには見えませんが、葉脇には刺座があり、サボテン科の植物であることが分かります。サボテン科の中で最大の葉を備える種の一つで、葉長は最長で30cmにもなります。茎には細いトゲが生えます。
花は散房花序で、3~5cmのバラに似た桃色の花が枝先端に多数群開します。  [石垣島にて]
ザクロ科ザクロ属で、八重山では常緑(本土では落葉)の小高木です。原産地については、西南アジア説、南ヨーロッパ説、北アフリカ説とあります。
ザクロは古い時代に原産地から世界中へ広がり、沖縄でも古くから栽培されているようです。
庭木などの観賞用に栽培されるほか、果実は食用としても利用されます。 [石垣島にて]
  
ササウチワ
サトイモ科ササウチワ属の常緑多年草で、草丈は30~80cm程度です。別名は、スパティフィラム。
原産地は熱帯アメリカで、一般に観葉植物や切花用に栽培されています。
白い花の様に見えるのは花ではなく仏炎苞というものです。苞から突き出ているのが花序で、これが花になります。少し甘い香りを漂わせます。  [石垣島にて]
  
サツマイモ サトウキビ

南アメリカ大陸、ペルー熱帯地方が原産地とされるヒルガオ科サツマイモ属の植物です。
同じ仲間には、アサガオやヨウサイ(アサガオ菜)があります。
スペイン人或いはポルトガル人により東南アジアに導入され、そこから中国を経て17世紀の初め頃に琉球、九州、その後八丈島、本州と伝わりました。このため中国(唐)から伝来した沖縄や九州では唐芋(奄美群島では薩摩芋)と呼ばれています。甘藷とも呼ばれます。 [石垣島にて]

イネ科サトウキビ属の多年草。東南アジアまたはインド原産といわれ、また栽培種の起源はニューギニア島とその近くの島々と言われ、世界各地の熱帯、亜熱帯地域で広く栽培されています。茎の汁液にショ糖を含み、砂糖の原料とされます。
作型は春に植えてその年の冬に収穫する春植え栽培と、夏に植えて翌年の冬に収穫する夏植え栽培、そして収穫後の地下株から再び出る芽から栽培し収穫する株出し栽培の3つの方法があります。八重山では12月になると一斉に穂を出し、キビ畑は光を受け銀色に変わり、冬の到来を知らせてくれます。 [石垣島にて]
  
サフランモドキ サルスベリ
ヒガンバナ科ゼフィランサス属の常緑多年草。原産地は熱帯アメリカ地方(西インド諸島やメキシコ)。
沖縄の花壇には、普通に見ることができ、夏にピンク色の、サフランにそっくりの花を咲かせます。下草用、花壇用として使われますが一部野生化しています。
日本には、サフランと間違えられて江戸時代の終わり頃(1845年)導入され、あとで間違いと判り区別するために「モドキ」が付けられたそうです。 [石垣島にて]
和名は「百日紅」。ミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木。中国南部原産で、花の色は紅紫色~淡紅紫色・白色。「100日間、紅色の花を咲かせる」のが名前の由来。「猿滑」とも書きますが、これは「幹がすべすべして、猿が登ろうとしても滑って登れない」ところから。 [石垣島にて]
  
サルトリイバラ
ユリ科(サルトリイバラ科とも)シオデ属の、雄雌異株の多年生植物(半低木)です。サンキライと呼ばれることもあります。
北海道から九州・沖縄にかけて広く分布し、海外では、朝鮮半島、中国、インドシナ半島などにも分布しています。
山地の草原や林縁部などに生え、周りの樹木などに絡みついているのを見ることができます。
猿が枝の棘にひっかかって捕獲されるというのが名の由来です。 [石垣島にて]
  
サルビア・スプレンデンス サンゴアブラギリ
シソ科サルビア属アキギリ属に属するブラジル原産の草本です。本来は多年草ですが、寒さに弱いため本土では霜の降りる晩秋には枯れてしまいます。このため、毎年春に種を蒔いて夏~秋に花を楽しむ春蒔き一年草として扱われています。この写真は2月に撮影したものですが、八重山では多年草であることが理解できます。
日本には明治時代の中頃に入ってきました。花色は緋色で先端の開いた筒形、段状にたくさん付きます。花びら自体は咲いた後1日ほどで落ちてしまいますが、がくは長い間鮮やかな緋色でそのまま残ります。 [石垣島にて]
西インド諸島、中米原産のトウダイグサ科ヤトロファ属の非耐寒性の常緑小低木です。
はっと目を引く鮮やかな色をした花が、サンゴに似ているので、このような名前(珊瑚油桐)がついているようです。
花もユークですがトックリのような幹の形にも特徴があります。 [波照間島にて]
  
サンタンカ サンユウカ
デイゴ、オオゴチョウと並んで沖縄三大名花の一つです。和名は「山丹花」、「サンダンカ」とも呼ばれます。中国南部・インド・マレーシアなどの熱帯地域に分布するアカネ科サンタンカ属の常緑低木です。園芸種がたくさん作られています。花弁の丸いのが狭義の「サンタンカ」で、尖っているのがサンタンカの仲間の「ベニデマリ」と呼ばれていいます。
花はソフトボール大とやや大きめの半球形の花の固まりを咲かせます。 [波照間島にて]
インド原産のキョウチクトウ科サンユウカ属の常緑低木です。
クチナシに良く似た、つやのある美しい緑の葉の中に、優しい香りのある白い花を咲かせます。花はこの写真のように八重咲き種をよく見ることができます。
葉が美しいこともあり鉢植えの観葉植物としても出回っているようです。 [石垣島にて]
 
シカクマメ シークワーサー
熱帯アジア原産のマメ科シカクマメ属の多年草(日本では冬季に枯れるので一年草扱い)です。
実の断面がひだのついた四角形なのでこの名前があります。
食材として美味であるため、今後ブレークする可能性があります。
また、根も大きくなり食用となるそうです。フェンスのつる植物としても使えそうです。 [波照間島にて]
ミカン科ミカン属の常緑低木で、琉球諸島及び台湾に自生しています。高さは5mほどになります。春に直径3cmほどの白い花を咲かせます。
和名はヒラミレモンで、日本では沖縄県が特産でよく栽培されています。沖縄県ではレモンの代わりに果汁を飲み物や料理、醤油に加えるなどして使用しています。 [石垣島にて]
  
シコンノボタン ジシバリ
ブラジル原産のノボタン科の熱帯性常緑の半低木花木です。
八重山では通年花を見ることができます。
枝先に10cmほどの総状花序に十数個の濃紫紺色の花をつけます。花は一日花ですが、5~7cmほどの「ノボタン」より少し小さい花を次々と咲かせ続けます。 [石垣島にて]
キク科ニガナ属の多年草で、別名は「イワニガナ」。草丈は~30cm程度になります。日本全国の野原、丘陵、市街地の道端など日当たりの良い場所に自生しています。海外では、朝鮮半島、中国に分布しています。
直径約2cmの黄色のタンポポ状の舌状花をつけます。
名の由来は、細い茎が四方に伸びて根を出して増える様子が、地面を縛るように増えることから、地縛り(ジシバリ)の名になったようです。 [石垣島にて]
  
シナガワハギ

ユーラシア原産のマメ科シナガワハギ属の一年生または越年生草本です。日本では北海道から沖縄まで帰化しています。
「スイートクローバー」として知られる属の一つで、耕作地の雑草や牧草地の植物として知られています。
葉腋や枝の先端から3~10㎝の総状花序を出し、長さ3~4㎜の花柄に長さ3~5mmの小さい黄色の蝶形の花を密につけます。 [石垣島にて]
  
シマイボクサ シマキケマン
シマイボクサは、ツユクサ科イボクサ属の多年草で、九州南部~南西諸島各島、台湾、南中国からインド、東南アジアに分布しています。
草丈20~30cmの水田植物で、田の畦のほかやや湿り気のある荒地、田畑、路傍、低地部の草地に見られます。
茎の基部から分岐して匍匐し、節から根を出して広がります。葉は細長い披針形で先は尖ります。直径約5~9mmの白色~淡紫色の美しい3枚の円形に近い花をつけます。 [石垣島にて]
シマキケマンは、道端や草地、海岸の近く等に生える越年草(冬季一年草)で、高さは20~40Cm位になります。
九州、南西諸島および台湾、中国の暖温帯から熱帯に分布しています。
良く似た種に、キケマン、ムニンキケマン、シマケマンなどがあります。花期は春です。  [竹富島にて]
  
シマトウガラシ シマトネリコ
果実が辛味のあるナス科トウガラシ属の一年草です。 原産地はアマゾン川流域の熱帯アメリカです。
草丈は100~200cmとなり白花を咲かせます。3~5cm長の果実をつけ、成熟するにつれ、緑→黄→橙→赤に色が変わります。乾燥させたシマトウガラシを泡盛に漬けこんだものにコーレーグス(高麗薬)という薬味のある調味料があり、沖縄そばなどにかけて食べます。 [石垣島にて]
沖縄、中国、台湾、フィリピンからインドに分布する、モクセイ科トネリコ属の常緑高木または半落葉広葉高木です。日当たりの良い場所、または半日陰を好み、樹高5~15mになります。
雌雄別株で、初夏に大きな花序に小さくて白い花を多数つけます。 [西表島にて]
  
シマバナナ シャリンバイ
バショウ科バショウ属の多年性草。 マレー原産。1888年に小笠原諸島から沖縄に導入されたと言われています。
「島バナナ」は、庭先などに植えられ、古くから親しまれてきた果実の一つで、完熟すると甘昧だけでなく、適度な酸昧と香りがあり、他のバナナでは昧わえない独特の風昧が特徴です。 栽培には、広大な土地を必要とし、台風や病害虫の被害が多く、管理が難しく、生産農家が少ない為、沖縄でもなかなか店頭に並びにくい果物です。 [石垣島にて]
バラ科シャリンバイ属の常緑低木で、樹高は1~4m。本州の東北地方南部から沖縄、韓国、台湾までの海岸近くに分布しています。庭木や公園樹として植栽されることもあります。
花径は10~15mm程度で、花弁は5枚です。
和名の由来は、花が梅に似ていて、葉が枝先に車輪状に集まることからきています。
樹皮は奄美大島では大島紬の染料として、沖縄では芭蕉布の染料として利用されています。 [石垣島にて]
  
ジュズサンゴ シュンギク
ヤマゴボウ科リビナ属の多年草で、北米南部~南米が原産地です。 大正時代初期に渡来し、現在では小笠原諸島や沖縄などで帰化植物として野生化しています。やや寒さに弱い性質があります。
花径3mmほどの小さな白い花を房状に咲かせた後に、5mm程度の光沢のある鮮やかな赤い果実を、数珠のように連ならせて実らせます。園芸品種には果実が黄色やピンクになるものもあるそうです。 [黒島にて]
キク科シュンギク属に分類される一年草。原産地はトルコやギリシャなどの地中海沿岸。日本には室町時代には伝わっていたとされています。
春に花を咲かせ、葉の形が菊に似ていることから春菊と名付けられています。
中国、日本など東アジアでは野菜として利用されていますが、原産地のヨーロッパでは、主に観賞用として栽培されています。 [石垣島にて]
  
シラユキヒメ シロバナイモカタバミ
トウダイグサ科ユーフォルビア(ユーホルビア)属の、非耐寒性多年草(常緑小低木)で、原産地は中米エルサルバドルです。
別名、ユーフォルビア、白雪姫です。
白雪姫は園芸品種名で、春から晩秋までよく咲くダイアモンドフロストより純白の苞が大きく、降り積もる雪のように美しく、白雪姫をイメージさせることから名付けられたようです。ポインセチアと同じ短日植物ですが、ポインセチアより寒さに弱いです。 [石垣島にて]
カタバミ科カタバミ属の球根性多年草で、原産地は南アメリカ。
イモカタバミの白花種で戦後に渡来して道端や野原で一部野生化しています。
草丈は10~30cm程度。根際から生える葉は3出複葉でハート形の葉は夕方になると閉じます。花径2cmほどの花弁には縦筋が入り、雄しべの葯は黄色い。茎先に散形花序を出し10数個の5弁花をつけます。
因みにイモカタバミとは、地下に芋状の塊茎を持つことから名付けられたものです。 [石垣島にて]
  
シロバナセンダングサ シロフジマメ
シロノセンダングサ、アワユキセンダングサとも呼ばれる、キク科センダングサ属の一年草です。原産地は不明で、熱帯~温帯に広く分布しており、幕末に日本に渡ってきた帰化植物です。
荒地や道端・畑などいたる所に繁茂する雑草で、年間を通して白い花をよく咲かせます。種子の先には2本の刺があり、衣服に刺さるとなかなか取れません。
蝶類の吸蜜植物で、本種の群生している場所に行くと多くの蝶に出会うことができます。名の由来は、樹木の「栴檀」と、葉の形状が似ていることによります。 [石垣島にて]
熱帯アフリカ、インド、東南アジア原産の蔓性の常緑多年生草本で、17世紀に渡来した「フジマメ」の変種とされています。
葉腋から30~50㎝の穂状花序に1~2㎝ほどの蝶形の白い花を10~20個ほど咲かせます。穂状花序は垂下がらずに上に伸びます。 [波照間島にて]
    
ショウキズイセン ショウジョウソウ
日本南部、台湾、中国~ミャンマーに分布するヒガンバナ科・ヒガンバナ属の多年草です。
数はさほど多くありませんが八重山の各地に自生しています。地下にラッキョウ状の鱗茎があり直径6cm内外、葉は光沢があり厚質で長さ30~60cmで、秋に芽を出し冬を越して翌夏に入ると枯れます。
ヒガンバナが3倍体で
不稔であるのに対し、ショウキズイセンは種子を作ります。別名は「ショウキラン」、しかし石垣ではこれをヒガンバナと呼んで売っています。 [竹富島にて]
トウダイグサ科ユーフォルビア属の一年草で、原産地は北アメリカ南部・ブラジル。 別名、クサショウジョウ。高さは約70cm程度で、頭頂部の葉(小総苞)はオレンジ色に変わりとても目立ち、その中央に黄緑色の小花が集まってつきます。繁殖力の強い植物です。
漢字では猩猩草と記し、「猩々」とはオランウータンのことで、枝の先の小総苞が赤くなることを例えたものです。因みに、猩猩木とはポインセチアのことです。 [鳩間島にて]
  
スターフルーツ スパイダーリリィ
和名はゴレンシ。カタバミ科ゴレンシ属の常緑中木。樹高は約5~10mになります。原産地はマレー地方、モルッカ群島、ジャワ島の熱帯地域が原産地と言われています。名前の由来は果実の横断面が五芒星型をしているところからきています。
花は複総状花序で、花序には15~60個の小花をつけます。花の色は淡い紅紫色で、5弁花です。 [石垣島にて]
ヒガンバナ科ヒメノカリス属の半耐寒性球根植物で、花に芳香があります。原産地は西インド諸島で、草丈は50~80cmです。
花径は20cm程度で、花の中央に白い朝顔に似たラッパ状の花(副花冠)と、6本の蜘蛛の足状に出た細長い花被片(六弁花)を有します。別名はヒメノカリス・スペキオーサです。クモの巣に似ていることから、その名がついたようです。 [石垣島にて]
  
セイシカ セイタカアワダチソウ
ツツジ科ツツジ属の常緑小高木で、別名はヤエヤマセイシカ。漢字では「聖紫花」と書きます。国内では、石垣島、西表島に分布し、山奥の渓流沿いの林内や林縁の岩上といった、到達することの困難な場所でしか見られない希少種です。海外では、中国(中南部)、台湾に分布しています。
八重山での主な開花時期は3~4月です。花は枝先に3~5輪くらいずつ付き、花径は6~7cmあって大型です。花の色は淡い紅紫色です。 [石垣島にて]
北アメリカ原産のキク科アキノキリンソウ属の多年草で、背が高く2m以上にもなります。花部以外は一般に枝を出しません。
明治時代末期に切り花用の観賞植物として導入され、二次大戦後急激に増えた帰化植物で、日本の侵略的外来種ワースト100、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
花は大きな円錐花序で、1つの頭花には5つくらいの筒状花があり、その周りに舌状花があります。この舌状花は細く、カールしています。 [石垣島にて]
  
セイヨウタンポポ
キク科タンポポ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。草丈は15~30cm。道ばた、空き地、草地などに普通に見られます。日本へは明治時代に渡来しましたが、繁殖力が旺盛で、「環境省指定要注意外来生物」となっています。日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
日本の在来種との違いは、開花時に「総苞片」と呼ばれる萼のように見える部分が反り返る点です。 [石垣島にて]
 
セイヨウフウチョウソウ セイロンマンリョウ
熱帯アメリカ原産の風蝶草(フウチョウソウ)科クレオーメ属の一年草(非耐寒性)です。通称は、クレオメ。
茎頂に総状に淡桃色又は白色の花をたくさん付けます。 一つ一つの花は4枚の花弁と長く突き出た雄しべから構成されます。花の形が蝶が飛ぶようなところから命名されたようです。 [石垣島にて]
セイロン(スリランカ)原産の、ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑高木です。成長の早い侵入種で、太平洋周辺の亜熱帯に広く分布し、現在では、台湾、東南アジア、太平洋諸島、オーストラリアなどに分布しています。
別名を紅頭橘(コウトウタチバナ)と言います。
沖縄では、緑化樹木として民家や公園に植えられているようです。樹高は3~4mで、葉は少し厚めで楕円形です。
葉の脇から総状花序を出して小さな青白い花をつけます。花の後にできる球形の実は赤から赤紫へと変化し、熟すと黒くなります。 [石垣島にて]
  
セイロンライティア
キョウチクトウ科ライティア属の常緑低木で、原産地はスリランカです。樹高は70cm~200cmで、花径は約 3cmで白色の花をつけます。
純白色をした肉厚の花弁をした美しい花を咲かせ、花が咲き終わるとわき芽が伸びてすぐにまた次の花を咲かせます。なお、花に香りはありません。[石垣島にて]
  
ゼフィランサス(1) ゼフィランサス(2)
ゼフィランサス(3)
ヒガンバナ科ゼフィランサス属の多年草で、アメリカが原産地です。
花色は代表的な白色のカンディダ(別名タマスダレ)のほか、ビンクのカリナータ(別名サフランモドキ)や黄色のシトリナなどの園芸品種があります。
丈夫な花で、庭植えされているのをよく見かけます。
ヒガンバナ科の植物ですので、葉や球根にはアルカロイド系のリコリンが含まれていて有毒です。
ゼフィランサスは別名レインリリーとも呼ばれるように、ある程度乾燥した時期が続いた後、雨が降ると花を咲かせる性質があります。 [(1)(2)は竹富島にて、(3)は石垣島にて]
  
センニチコウ センニチコボウ
和名は「千日紅」。ヒユ科センニチコウ属の一年草で、原産地は熱帯アメリカ。別名、センニチソウ(千日草)とも呼ばれます。
葉が広いグロボーサ系と葉が細長いハーゲアナ系があります。暑さに強く夏場もよく咲き、花期の長い花です。 [石垣島にて]
ヒユ科ツルノゲイトウ属(アルテルナンテラ属)の常緑多年草です。ペルーやエクアドルが原産の「アルテルナンテラ・ポリゲンス」の園芸品種で、愛知県一宮市の角田ナーセリーで作出されました。草丈は60~80cmほどですが、花序の長さは1cmほどしかありません。
千日紅(センニチコウ)とは全く別種ですが、花の形状が似て、かつ小型で愛らしい感じから千日小坊と名付けられたようです。 [石垣島にて]
  
ソウシジュ ソケイノウゼン
マメ科アカシア属のソウシジュは、フィリピン、台湾原産の高木常緑樹で、樹高5~10mになります。 幹や葉からとてもよい香りを発します。漢名は「想思樹」です。
花序は球形で単生または数個集まり、径6~10㎜くらいで、花は黄色で多少芳香があります。ギンネムの花を小さく凝縮した感じです。 [石垣島にて]
オーストラリア原産のノウゼンカズラ科の蔓性常緑低木です。
江戸時代末期に渡来したとされています。
葉腋から30~50㎝の総状花序を出し、筒状花を15~20個咲かせます。筒状部内側から花弁の付け根近くにかけ、紅紫色の線が何本も走っています。 [小浜島にて]
  
ソテツ ソナレムグラ
ソテツ科ソテツ属の常緑低木で、九州南部から沖縄の海岸付近に自生しています。オーストラリア・アフリカ・日本など広い範囲に20種類の仲間が知られています。現在生きている植物の中では、イチョウと並んで最も原始的なものの一つとされています。
幹は太く、単立し、樹高は2mから5mに達し、葉は大形の羽状複葉で頂に群生します。雌雄異株で雄花は夏、幹頂につき、円柱形で鱗片が螺旋状につきます。また、雌花は多数重なってつきます。写真は雄花です。 [鳩間島にて]
関東以南の本州~琉球、台湾、朝鮮に分布するアカネ科フタバムグラ属の多年草です。海岸崖地の岩の割れ目・隙間などを埋めるように生育します。
夏から秋にかけて、枝の先に白い花を咲かせます。 [黒島にて]
  
ダイサギソウ タイリン月桃

日当たりのよいやや湿った草地や林の縁に生育するラン科ミズトンボ属の多年草です。
本州の千葉県から沖縄にかけて疎らに分布し、海外では中国・台湾・インドシナ・ヒマラヤ(ネパール)に分布しています。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、鷺草(サギソウ)に似た白い花をたくさんつけます。 [石垣島にて]
ショウガ科ハナミョウガ属の多年草で、台湾北部が原産地の月桃です。一般的な月桃と異なり、花が上向きに咲くのが特長です。また葉が放つ香りはマイルドな方です。
元々この月桃がタイリン月桃と呼ばれていましたが、最近では大東島に生息する月桃をタイリン月桃と呼ばれて定着しているようです。 [石垣島にて]
    
タイワンクズ タイワンソクズ
東〜東南アジア原産のマメ科クズ族の蔓性半低木です。国内では奄美大島から南に分布し、陽当たりのよい原野や路傍、林縁などに生えています。
本土でよく見られるクズ(葛)によく似ていますが、花が赤紫色でなく青紫色をしていること、花穂は葉よりも高く伸びる特徴があります。また本土のクズよりも開花時期が遅いです。
開花すると周囲には甘い香りが漂います。[波照間島にて]
九州南部~沖縄、小笠原諸島、台湾に自生するスイカズラ科ニワトコ属の多年草です。道路端や林縁、荒地に生えています。
草丈1~2mになり、白い花に混じって見える黄色い部分は「線体」と呼ばれる甘い蜜を分泌する器官です。
冬には赤い実をつけます。 [黒島にて]

      
タイワンレンギョー ダールベルグデージー
西インド諸島から熱帯アメリカ原産のクマツヅラ科の常緑低木です。生け垣などの庭木として多く見られます。
花後は丸い茶黄色の実が鈴なりになり、黄色い果実は生け花の花材に利用されます。
新芽をさすと簡単に繁殖できることと、比較的乾燥にも強く丈夫であることから道路の低木としても活用されています。 [石垣島にて]
キク科ティモフィラ属 の一年草。テキサス~メキシコの中央アメリカ南部が原産地です。
別名は、ディッソディア、ティモフィラ。
キク科らしい形の黄色い花をたくさん咲かせます。葉は細かくて繊細、草丈は20~30cmで横に広がっていきます。 [竹富島にて]
  
タチアオイ タチノウゼン
アオイ科タチアオイ属の多年草。花の形状は花柱を除けばハイビスカスによく似ていますが、花色は赤、ピンク、黄色、白、濃い紫など様々で、花の中心の模様も微妙に異なります。
元々は地中海からアジア原産の多年草ですが、園芸種として1年草、2年草があるそうです。  [小浜島にて]
ノウゼンカズラ科テコマ属の常緑灌木(本土では落葉低木)。
原産地は中央、南アメリカ。
別名は、キンレイジュ(金鈴樹)、キバナテコマ。
春〜秋までラッパ状の黄色い花を枝先に咲かせます。
葉は、羽状複葉で小葉は7枚程度、鋸歯があります。 [竹富島にて]
  
タヌキコマツナギ
マメ科コマツナギ属の多年草で、熱帯アジア原産の帰化植物。
草丈は40~100cmになります。茎は這って広がるか斜上し、葉は羽状複葉で、小葉は5~11個、倒卵状で長さ1.5~3cm。花は葉腋に総状花序となり密に付きます。
海岸近くの草地などで地を這うように広がり、所々で花穂を持ち上げ朱赤色の花を咲かせています。 [西表島にて]
  
ターネラ・ウルミフォリア タバコ
メキシコ~南アメリカ/西インド諸島原産のターネラ科・ターネラ属の宿根草です。
1日花ですが、葉腋に次々と咲きます。花の径は5cm程度、草丈は60~120cmになります。
葉は光沢のある長楕円形で、縁は不規則な鋸歯があります。
日当たりと水はけの良い所を好みます。 [石垣島にて]
原産地は南アメリカで、ナス科タバコ属の一年草(亜熱帯性植物)です。コロンブスによってヨーロッパへもたらされました。
タバコの花は茎の先端部分に群生し、形は漏斗に似て、端が五裂します。色は種類によって異なりますが、葉たばこ用の栽培種では根元が白くて先端がピンク色のものが多く、また花を咲かせて結実させると葉たばこの品質が落ちることから、栽培種では花が切除されます。
草丈は150cmから200cm程度です。 [石垣島にて]
  
タマリンド ダリア
マメ科ジャケツイバラ亜科タマリンド属の樹高20m以上になる常緑高木で、別名はチョウセンモダマ。 原産地はアフリカの熱帯で、インド、東南アジア、アメリカなどの亜熱帯および熱帯各地で栽培されています。
花は5弁で径は3cm程度。黄色に橙色または赤色のすじが入ります。果実は食用になり、料理の酸味料のほか食品添加物やジャム・ドライフルーツ、清涼飲料水用シロップなど利用範囲の非常に広い果実です。 [石垣島にて]
キク科ダリア属の多年草で、原産地はメキシコ、グアテマラです。花の形がボタンに似ているため、テンジクボタンとも呼ばれます。草丈は、一般に20cm~2m程度。
非常に多くの園芸品種があり、花の大きさや形、草丈で分類されています。最近は、成長すると3~4mにもなる「皇帝ダリア」がよく話題になります。 [石垣島にて]
  
チョウマメ(一重咲) チョウマメ(八重咲)
チョウマメ(蝶豆)はマメ科のつる性の多年草で、原産地は東南アジア~インド、現在では熱帯・亜熱帯地域に広く野生化しています。
別名はクリトリア、バタフライピーです。日本には江戸時代末に入ってきました。本来は毎年花を咲かせますが、寒冷地では寒さで枯れてしまい、一年草として扱われることもあります。一方、暑さには非常に強く、炎天下でも花を咲かせます。大きいいほうの花びらを旗弁(きべん)、小さなほうは竜骨弁と呼ばれ、別名の「クリトリア」の名前は竜骨弁の形に由来しています。 [西表島にて]
一重咲に比べ八重咲は花の形がやや分かりにくいです。[石垣島にて]
  
ツルアダン ツユクサ
小笠原、沖縄(石垣島、西表島)、台湾~フィリピン原産の、タコノキ科ツルアダン属の常緑性低木です。
蔓性で樹木にはい上がる特徴があります。蔓は高さ10m以上、太さは径2-3cmにもなり、幹からは多数の根が出て、樹木に張り付いてよじ登ります。先端では樹木から離れて中空へ突き出すこともあり、特に花はそのようなところに着いています。 [西表島にて]
ツユクサ科ツユクサ属の一年生草本で、日本全土、アジア全域、アメリカ東北部など世界中に広く分布しています。畑の隅や道端でよく見かける雑草の一つでもあります。
朝咲いた花が昼しぼむことで、朝露を連想させることから「露草」と名付けられたという説があります。
また、古名はツキクサ(着草)で、その名の示すように、昔は布や和紙を染めるのに使っていたそうです。 [波照間島にて]
  
ツルソバ ツルムラサキ
タデ科タデ属の蔓性多年草の野草です。朝鮮半島から台湾、東南アジアが原産地です。日本では本州~沖縄の温暖な海岸近くの林縁や草地に分布しています。
名前の由来は、ツル(蔓)性で花がソバ(蕎麦)に似ることからです。枝先に数mmの白色の米粒大の花を集合させて咲かせ、微香がします。花のように見えるのは深裂した萼です。 [竹富島にて]
ツルムラサキ科ツルムラサキ属のつる性一年生草です。東南アジア原産の野菜で、現在は東南アジアから中国南部に分布しています。つるが紫色のものと緑色の品種があります。
葉と茎を食用にします。味はホウレンソウに似ていますが、モロヘイヤにやや似た独特のぬめりや粘り気があります。
花は淡紅色をしています。 [石垣島にて]
  
ツンベルギア・マイソレンシス
キツネノマゴ科ヤハズカズラ属(ツンベルギア属)の蔓性常緑多年草で、草丈は10mにもなります。原産地はインドの南部地方です。別名、マイソール矢筈葛(マイソルヤハズカズラ)とも呼ばれます。
花径は4~5cmで、花筒の内部は濃い黄色で花冠を包む苞は鮮やかな赤褐色をしていてコントラストが美しいです。花は上から下に咲いていきます。 [石垣島にて]
  
テイカカズラ
キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木で、有毒植物です。原産地は日本(本州・四国・九州)、朝鮮半島です。
開花時期は4月中旬~6月中旬頃で、花は白色で、甘く香り、咲き進むとクリーム色に変化します。葉は濃い緑で秋には紅葉します。
テイカカズラの名は、成就しなかった恋の執心で蔦葛となり、恋人である式子内親王の墓に絡みついたという伝説を脚色した謡曲「定家」に由来します。[竹富島にて]
  
テイキンザクラ(赤色) テイキンザクラ(白色)
トウダイグサ科ナンヨウアブラギリ属(ヤトロファ属)の非耐寒性常緑小低木で、原産地はキューバ、西インド諸島です。樹高は1~3mになります。花弁の色は赤色~ピンクが一般的です。
「提琴」というのはバイオリンのことで、葉をバイオリンに見立て、花を桜(サクラ)に見立てたのが名の由来です。 [石垣島にて]
こちらはピンクが少し入った白色のものです。 [石垣島にて]
   
デイゴ テッポウユリ
マメ科デイゴ属の高木で、沖縄県の県花です。オオゴチョウ、サンタンカと並んで、沖縄の三名花と言われています。沖縄には1700年代に入ってきたと言われています。原産地は、インド。4月~5月頃に咲き、デイゴの花が咲くと、初夏だと言われています。木は太くなりますが、あまり高くならず、横に枝を張る傾向があるため、公園や街路樹としてよく植えられています。多くの花が咲いた年は、台風の当たり年だという言い伝えがありますが、最近ではヒメコバチの被害で枯れる大木も少なくありません。 [石垣島にて] 日本の九州以南と台湾の北部が原産で、沖縄県では自生種の群生している様子の見られるユリ科ユリ属の多年生草本球根植物です。ラッパに似た形の筒状の花を横向きに咲かせます。
多くの百合は花の根本近くから花弁が分かれているのですが、テッポウユリは筒状になっていて先の方が分かれているのが特徴てす。 海外では「イースター・リリー」と呼ばれます。 [石垣島にて]
  
テリハボク テンニンカ
テリハボクは、テリハボク科(オトギリソウ科)の常緑高木です。
別名(琉球方言名)は、ヤラボ/ヤラブ/ヤナブ/ヤラウ。マダガスカル原産で、東アフリカからポリネシアまで分布し、日本では南西諸島・小笠原諸島に自生しています。 成長すると、樹高20m、直径1mに達し、「照る葉」を持つ木の名のとおり幅の広い楕円形の葉は輝くような艶があり、とても美しい樹木です。台風や潮風に強いため、海岸の暴風保安林や潮害防備保安林としても利用されています。
初夏の頃、直径2cm程の白い花を咲かせ、品の良い甘い香りを漂わせます。秋には直径3cmくらいの実をつけ黄色く熟します。2009年11月には八重山の各島で季節はずれの花を満開にしていました。(狂い咲き) [黒島にて]
フトモモ科テンニンカ属の常緑低木で、東南アジアのマレーシアやフィリピンに分布しています。
湿った森の中や沼地の縁に生え、樹高は3m以上になります。
春から夏に芳香のある径3cmほどの桃色から紫色の花を咲かせます。
果実は黒紫色に熟し7月から8月ごろに熟して生食できます。 [石垣島にて]
  
デンファレ
ラン科の多年草です。
デンファレとは、デンドロビウム・ファレノプシスの略で、デンドロビウム・ファレノプシスという原種と、それらの近縁種との交配によって生まれた種です。
元となったファレノプシス種の原産地はニューギニア~オーストラリア北部で、樹木などに根を張り付かせて生活する着生ランで淡い紫紅色の花を咲かせます。大きさや花色など様々で非常に多くの園芸品種があります。鉢花を始め、切り花としての需要も非常に高いです。 [石垣島にて]
  
トウツルモドキ トウワタ
トウツルモドキ科トウツルモドキ属の常緑つる性木本。小笠原、沖縄、台湾、中国南部、東南アジア、インド、オーストラリア、太平洋諸島まで広く分布し、海岸の近くに多く見られます。
枝先に円錐花序をつくり、小さな黄白色花を多数開きます。果実は球形で径4mm程度、熟すと黄紅色になります。
名は、茎の形がヤシ科のトウに似ているところからです。 [竹富島にて]
西インド諸島・南アメリカ原産のガガイモ科の多年生草本の帰化植物です。半低木状にもなります。
和名の「トウワタ(唐綿)」は、外来の綿と言う意味で、種子の冠毛が白い綿に似ていることに由来しているようです。
江戸時代に観賞用として移入されたそうですが、今では花壇草花として民家の庭を美しく飾っています。 沖縄本島と比較すると八重山での栽培はかなり少ないようです。 [黒島にて]
  
トックリキワタ(1) トックリキワタ(2)
南米ブラジル原産のパンヤ科の熱帯花木です。沖縄では各地で街路樹として植えられています。
花は長さ7~10㎝の5花片、花片の先端が淡紅紫色で、花柄側が白色の花で、11月頃から開花します。
幹は10~15mに成長し、幹の途中はいくぶん膨らみ、日本酒の徳利に似た姿をしています。樹皮には2~3㎝ほどの長さの鋭い刺があります。実の中の綿は枕やクッツションなどに利用されます。  [石垣島にて]
花の色の違うトックリキワタです。  [石垣島にて]
 
トックリキワタ(3)
白色のトックリキワタです。  [石垣島にて]
  
トベラ
東北地方南部、朝鮮半島南部から中国沿岸部を原産とする、トベラ科トベラ属の常緑低木で樹高数mになります。
トベラは節分に悪除けのため枝を門扉に挿したことからトビラノキといわれ、それが転じてトベラとなったといわれています。トビラギとも呼ばれます。
枝の先に集散花序を出し、芳香のある白い花を上向きに多数付けます。後に黄色になります。 [石垣島にて]
  
ドンベヤ(ピンクボール)
アオギリ科ドンベヤ属の熱帯性常緑低木です。原産地のマダガスカル、アフリカ東部には200種類以上が分布しています。
別名は「ピンクボール」。
晩秋~春に開花し、花色はピンク、赤、白、紫などがあり、小さな花がたくさん集まって直径20cmほどのぶら吊り下がるように咲く半球体状の花序を持ちます。満開時は非常にボリューム感があります。
葉は桐に似て大きく厚めで、表面はざらつきます。 [竹富島にて]
 
ナガバハリフタバムグラ ナデシコ
アカネ科ハリフタバ属の1年草で、熱帯アメリカが原産です。南西諸島に帰化しています。 日当たりの良い草むらやあぜ道、空地で見ることができます。
茎は茶色で、草丈20~30cmになります。 葉は柄がなく、十字対生し、長楕円状披針形で先は尖り、緑紫色。花は葉腋から頭状花序に数個を咲かせます。花冠は4裂し、筒形で白色または淡紅紫色の2~3mmの楕円形で、十字に開きます。 [石垣島にて]
ナデシコ科ナデシコ属の多年草で、カワラナデシコの異名です。 秋の七草の一つです。高さは30~50cmになります。
日本では本州以西、四国、九州、沖縄諸島に分布するほか、朝鮮、中国、台湾に分布しています。主に日当たりの良い草原や河原に生育しますが、路傍や山地の斜面、海岸の砂浜等でも生育します。 [黒島にて]
  
ナリヤラン ナリヤラン(海外産品種)
ラン科ナリヤラン属の常緑性の地生ランです。熱帯アジアに広く分布し、日本では八重山諸島(石垣島及び西表島)に自生しています。八重山では草丈50cm程度となります。
和名のナリヤラン(成屋蘭)の「成屋」は、西表島西部の内湾にある小島、内離島にあった成屋集落(現在は廃村)に由来しているそうです。 [西表島にて]
これは同じナリヤランでも東南アジア産のもので、草丈は1~1.5m程度になるものです。 [石垣島にて]
 
ナンゴクネジバナ ナンテン
ナンゴクネジバナ(南国捻子花)はラン科ネジバナ属の多年草です。道端や芝生などの日の当たりの良い場所に生えています。高さ15~35cm。
茎頂に5~10㎝ほどの穂状花序に花をつけ、花は下から順に螺旋状に上に向かって咲いていきます。長さ5mmくらいの筒状の花で花冠の先は裂け、裂片は淡紅紫色をします。本土で見られる「ネジバナ」は花穂や子房に軟らかい毛が密生していますが、沖縄では毛のない「ナンゴクネジバ」が分布しています。白花のものもある。 [石垣島にて]
メギ科ナンテン属の常緑低木もしくは半常緑性の低木。高さは2m位、高いもので4~5mほどになります。
原産地は中国。日本では西日本、四国、九州など比較的温かい地域の山林に自生していますが、古くに渡来した栽培種が野生化したものだとされています。
和名の由来は、漢名の「南天燭」の略です。 [石垣島にて]
  
ナンバンアカバナアズキ ナンバンギセル
南アメリカ原産のマメ科の一年生草本もしくは二年生草本で、原野や荒れ地、路傍に帰化しています。
草丈は0.6~1.5m程になります。葉は三出複葉で互生します。小葉は膜質で長卵形~披針形をしています。花は赤紫色~濃紫色をしています。果実は豆果で、鞘は細く長い。 [石垣島にて]
ハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物で、他の植物の根に寄生して、そこから養分を取りながら生育します。葉緑素を持たないため自分で光合成をして育つことはできません。
寄生するのは主にイネ科やカヤツリグサ科などの単子葉植物で、具体的にはススキ、サトウキビ、ミョウガ、ギボウシなどがあげられます。(ここではススキに寄生していました。)日本を含むアジア東部、アジア南部の温帯から熱帯にかけて生育しています。 [石垣島にて]
    
ニチニチソウ
キョウチクトウ科ニチニチソウ属の一年草。和名は、日々草。原産地はマダガスカルで、熱帯各地に野生化しています。夏の長い期間咲き続けるので、花壇やプランターによく植栽されます。品種改良が進んで花色も多くなり、赤紫や白だけでなく華やかな色彩の品種も出回るようになってきました。有毒植物です。 [石垣島にて]
  
ニトベカズラ(ピンク) ニトベカズラ(白)
メキシコ原産のタデ科の蔓性植物で、ベゴニアに似た小さな美しい花が咲きます。別名は「アサヒカズラ」。また、「クイーンネックレス」の愛称で販売もされてます。
通常、赤~桃色に着色しますが、白花の品種もあります。
ニトベカズラは、その五千円札の肖像で知られる新渡戸稲造博士を記念してつけられた名前のようです。 日当たりの良い、風の強く当らない場所で、生育の良い、花つきも良い花で、特に枝先に多くの花をつけて、満開となった時は実に見事な景色となります。開花期は6月から12月頃です。 [波照間島にて]
こちらは白色タイプの品種です。 [竹富島にて]
  
ニンニクカズラ
ブラジル、西インド諸島原産のノウゼンカズラ科の常緑つる性小低木で、別名はガーリックバイン。八重山では、境界や門の庭木としてよく植えてあります。
蔓の枝先に10~15㎝の散房花序に十数個の花をつけ、年に数回開花します。花は花径4~7㎝の5花弁の青紫色で、花の咲き始めは青紫色をしていますが、後に退色して白色になります。
名前の由来は、葉を揉むとニンニク様の臭いがするところからきています。 [小浜島にて]
  
熱帯性スイレン(白) 熱帯性スイレン(ピンク)
熱帯アジア・アフリカの原産のスイレン科の植物です。スイレン属は世界各地の熱帯・亜熱帯および温帯に約40種が分布しています。水性植物で、長い葉柄と浮葉を持っています。花は昼咲き性と夜咲き性があり、水面から出て咲くか水面上に咲くかのいずれかです。  [石垣島にて] [石垣島にて]
熱帯性スイレン(紫)   熱帯性スイレン
 
[石垣島にて]   [石垣島にて]
    
ノアサガオ ノウゼンカズラ
「ノアサガオ」は熱帯から亜熱帯に広く分布し、海岸近くに生える蔓性宿根性の多年草です。日本では紀伊半島、四国、九州の南岸地域や琉球列島に分布しています。
八重山では、雑木林の木々に覆いかぶさるように生えていて、通年花を咲かせています。 [竹富島にて]
中国原産のノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の蔓性落葉樹。 幹から気根を出して樹木や壁などの他物に付着して蔓を延ばします。
夏から秋にかけ、橙色あるいは赤色の漏斗状の大きな美しい花をつけます。 [波照間島にて]
  
ノウゼンハレン ノカンゾウ
中・南米原産の1年生(または多年生)つる性草本です。日本には江戸時代にオランダ人により渡来しています。
花は葉腋から10~15㎝ほどの花柄を伸ばし赤、橙や黄色の花を咲かせます。ナスタチウムとか、キンレンカ(金蓮花)とも呼ばれます。花は食用になるそうです。 [石垣島にて]
ユリ科ワスレグサ属の多年生の草本で、本州、四国、九州、南西諸島に分布し、中国にも見られます。他のワスレグサ属と同様に、花は朝咲いて夜にはしぼむ、1日花です。花や若葉、芽は食用となり、全草及び蕾を乾したものは金針菜という生薬になります。これとよく似たものにアキノネムリグサ(石垣名ではバンソー)という種もあります。 [石垣島にて]
  
ノゲイトウ ノビル
インド原産のヒユ科ケイトウ属の一年草です。(野鶏頭) 本土でも、河原や荒れ地などに見られる帰化植物で、八重山では野生化しています。草丈は1mほどになり、桃色または赤い円柱状の花を咲かせ、乾燥にも強い草花です。 [竹富島にて] ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年草で、北海道から沖縄までの畦道や堤防上など、丈の低い草が生えているところによく自生しています。主として人里近く、畑地周辺や土手などでよく見かけます。海外では、朝鮮・中国にも分布しています。
畑や水田の畦道などに普通に生育しています。地下に小さなラッキョウほどの鱗茎(球根)があり、食べられます。
名は「野に生える蒜」の意味です。 [石垣島にて]
  
ノボタン
ノボタン(野牡丹) は、秋に枝先に薄紅紫色の美しい五弁花を咲かせるノボタン科ノボタン属の、樹高1~2m程度の常緑低木です。 小笠原諸島から台湾、中国南部、インドシナ半島、フィリピンに広く分布しています。
同じノボタン科の花に花色が濃紫色の、シコンノボタン(紫紺野牡丹)がありますが、こちらの原産地は中南米です。 [石垣島にて]
  

パイナップル
パイナップルは、熱帯アメリカ(ブラジル、パラナ川とパラグアイ川の流域地方)原産のパイナップル科アナナス属の多年草です。単にパインと略して呼ばれることもあります。果実が食用になりますが、葉に赤や白の筋の入る品種もあり、観葉植物としても利用されています。
1つに見えるパイナップルの実は、多くの果実が集まったもので「集合果」と呼ばれます。1つのパイナップルの実はおよそ100~200個の小さな花(写真の上部の紫色の花)の集合体です。 [石垣島にて]
  
ハイビスカス1 ハイビスカス2
熱帯原産のアオイ科の常緑中木です。花は赤く(交配種は赤・黄・ピンク・白と各種あり)通年開花します。 ハイビスカスはハワイの州花で、またブッソウゲはマレーシアの国花となっています。
ブッソウゲとハワイ原産のハイビスカスの自然交配・人工交配で、花色や形の異なる多種多様な園芸品種が作られています。 [竹富島にて]
[鳩間島にて]
  
ハギ ハクサンボク
ハギはマメ科ハギ属に属する落葉低木の総称で約20種ほどの野生種が知られています。樹高2m~3mになります。種類にもよりますが、日本のほぼ全域に分布しています。
秋の七草のひとつで、古くから日本人に親しまれ、「万葉集」で最もよく詠まれている花です。
ハギという名前は株からたくさんの芽を出す様子を表す「生え芽(はえき)」から来ているそうです。 [石垣島にて]
スイカズラ科(レンプクソウ科)ガマズミ属の常緑低木。
世界の亜熱帯から温帯にかけ分布し、国内では、本州の山口県・九州・沖縄・台湾に分布しています。
低木ながら樹高は3m前後まで大きくなるため、庭木、景観樹として適しています。 沖縄の照葉樹林の林縁ではごく普通に生育しています。 [竹富島にて]
  
柱サボテン ハスノハギリ
柱サボテンとは、サボテン科に分類される植物のうち、「柱のような形をしている種類」の総称です。さまざまな属に分類されたサボテンを単に形状で呼んでいるものです。
この写真のサボテンも詳細は不明です。
和名は「蓮の葉桐」。ハスノハギリ科ハスノハギリ属の高さ10m以上になる常緑高木。原産地は、沖縄~熱帯アジア・東部アフリカ・マダカスカル・ポリネシア。日本では琉球列島・小笠原諸島に分布し海岸林となっている場所も多い。大木の風格を持つ木で高さは10m程となり、7-8月に白い小さな花を付け、実は初め透き通った感じで、10月頃に白から紅色に熟し、底の穴から種子が見えます。
名の由来は、葉が蓮に似ていて、桐のように軽い材の木ということからだそうで、かつては、船の材料にもされたそうです。 [竹富島にて]
  
ハテルマギリ
アカネ科ハテルマギリ属の常緑小高木で、海岸林内に生育し、高さ2~5mになります。
分布は、宮古島、八重山諸島、台湾、東南アジア、インド、太平洋諸島、オーストラリア、熱帯アメリカです。
花は、白色で芳香があり、ほぼ年間を通じて開花します。
種子は水に浮き海流に乗って漂着したところで根付くそうです。
和名は波照間島に由来します。 [竹富島にて]
 
ハナキリン(1) ハナキリン(2)
マダガスカル原産のトウダイグサ科ユーホルビア属の低木。別名は、花麒麟、キスミークイックです。茎が多肉で棘が密生しサボテンに似ていて、花が美しいので観賞用に栽培されています。変種が多く、また栽培品種が多数あります。
茎や葉の切り口から白い乳液が出ますがこれは有毒で、触れるとカブれることがあります。
茎は太くて乾燥に強く、花も葉っぱも主に茎の先端につきます。花弁状のものは「苞(ほう)」と呼ばれる葉が色づいたものです。[石垣島にて]
こちらは赤い花の咲く品種です。 [石垣島にて]
 
ハナシュクシャ ハナセンナ
ハナシュクシャはショウガ科シュクシャ属(ヘディキウム属)の草丈1~2m程度の常緑多年草で、原産地はインド、マレー半島です。日本へは江戸時代に渡来しました。
キューバ共和国とニカラグア共和国の国花です。
短日植物で、茎先に長さ約15cmの穂状、もしくは密錘花序を出し、夕方になると香りのよい美しい白い花を咲かせます。 [石垣島にて]
ハナセンナは、ブラジル、アルゼンチン原産のマメ科カワラケツメイ属の常緑低木です。
別名は、アンデスの乙女。鮮やかな黄色い5枚の花弁を持つ花をつけます。陽光地を好むため、半日陰では花付きが悪くなります。
葉は偶数羽状複葉で縦長で先端が尖っているのが特徴です。 [黒島にて]
  
ハナチョウジ(赤) ハナチョウジ(白)
ゴマノハグサ科ラッセリア属の常緑低木で、原産地はメキシコ。
花の形が漢字の丁の字に似ているので「花丁字(丁子)」という名がついています。
また、葉が退化して茎のように見えます。道路の法面緑化や花壇の縁、庭木として植えられています。
昔の子供達はこの花の基部の蜜を吸って遊んでいました。英名はコーラル・プラント、ファイアー・クラッカー・プラントとも呼ばれます。  [西表島にて]
同左 [石垣島にて]
  
パパイア バーベナ
パパイア科パパイア属の常緑小高木です。メキシコ南部から西インド諸島が原産です。16世紀初めにヨーロッパ人に発見され、現在では多くの熱帯の国々で栽培されており、日本では、沖縄などで人家の庭に自生しているのが見られます。通常は雌雄異株で、雄花は長い花序になって垂れ下がります。パパイアの茎は非常に柔らかく、台風などで容易に倒れます。また幹部は木質化せず倒れたものが枯れると、すぐに腐って軟化するため、木ではなく草として捉えられる場合もあります。沖縄では果物としてよりも、むしろ野菜として扱うことが多く、未完熟で青いパパイアの皮をむき、果肉を千切りにし水にさらして、炒め物に使われます。 [竹富島にて] 南米ブラジル原産のクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草です。(バーベナには一年草のものもあります。)ビジョザクラ・サクラシバとも呼ばれ、多くの園芸品種があります。花色は、白、紅、紫色など変化に富んでいて、花は小さめですが、梢頭に桜草に似た5弁の花を多数咲かせます。ほふく性で横に広がる性質があるので、グランドカバーに適した植物で、よく花壇に植えられます。 [小浜島にて]
     
ハマアズキ ハマゴウ
砂浜海岸に生育するマメ科のつる性多年草です。屋久島以南の琉球列島および小笠原諸島に分布し、海外では、熱帯・亜熱帯地方に広く分布しています。
楕円形の葉が3枚1組になってつき、葉の先端は丸くなります。
葉の脇から花茎を出し、花径10~15mmくらいのマメ科独特の蝶形をした黄色い花をつけます。 [石垣島にて]
台湾、中国、韓国、東南アジアやオーストラリまで広く分布し、日本では東北地方南部から琉球列島の各島に分布する海岸や砂地に生える、クマツヅラ科の常緑または落葉の小低木です。
八重山の砂浜ならどこでも見かけることができます。
民間薬として、また香りの良い実も利用されます。 [波照間島にて]
  
ハマダイコン ハマボッス
北海道から沖縄まで分布するアブラナ科ダイコン属の多年草で、海岸の砂地に生えています。
ハマダイコンは、ダイコンが野生化したもので根は長く肉質ではあるものの硬く細いため食用には適しません。茎は高さ30~50cmになります。花時には花茎を伸ばし、先端に淡紅色を帯びた花をつけます。 [西表島にて]
中国、東南アジア、インド、太平洋諸島といった広範囲に分布する、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。国内では北海道南部から西南諸島の海岸に普通に見られる海浜植物です。漢字では「浜払子」と綴りますが、花の咲く様子が払子に似ていることに由来します。
沖縄には花の色が白色ではなくこの写真のように紅色を帯びる品種が多く「ベニバナハマボッス」とも呼ばれています。[竹富島にて]
  
ハマナタマメ ハマユウ
マメ科ナタマメ属の蔓性の多年草。台湾や中国に分布し、日本では本州の関東南部~九州・四国・南西諸島・小笠原諸島に分布しています。
地下茎が地中を長く伸び、茎も丈夫で旺盛なため広い面積を覆います。花は、葉腋から長い柄を出し、総状に薄桃色の可愛らしい花を多数つけます。他のマメ科の花と比べると上下が異なり、旗弁が下に広がり、舟弁が上についてのがハマナタマメの特徴です。 [石垣島にて]
台湾、南中国~インド、マレーシアや日本の関東以南に分布、海岸の砂浜や岩場によく見られるヒガンバナ科の大型の多年草です。別名は「ハマオモト(浜万年青)」で、大きな葉と上品な花が特徴です。
花茎の先端に散形花序に白い紐状の花びらの花を数十個咲かせ、花筒は帯緑色で10cmくらい、花を支える苞花は膜質で基部まで分岐し、長さ5~15cmで、芳香があります。
花後、果実は径3~4センチの球形の緑の実をつけ、種子も球形で長さ2~2.5cmほどになります。 [黒島にて]
  
ハメリア・パテンス バラアサガオ(ウッドローズ)
アカネ科ハメリア属の常緑低木。
原産地は、フロリダ・西インド諸島・南米などの熱帯アメリカ。
花長・約2cm程度の小さなオレンジ色の筒の花を咲かせます。樹形、枝・葉とも整っています。馴染みの少ない花木で、一般の庭園ではほとんど見かけませんが、これから普及が見込まれます。 [竹富島にて]
バラアサガオは熱帯アメリカ原産のヒルガオ科の常緑蔓性多年草で、現在では世界中の熱帯~亜熱帯に帰化しています。
英名はウッドローズですが、ウッドローズのいわれは種が出来た時の殻が、木で出来たバラのように見えるところからのようです。
花の大きさは直径5cm程度で、アサガオよりも小さな花ですが、葉は径15cm以上になり、七つに裂けています。 [石垣島にて]
  
ヒメノアサガオ
熱帯アジア原産のヒルガオ科サツマイモ属の蔓性多年草で、沖縄本島以南に帰化し、林縁や草地に生えています。
花は径2cm前後で、花弁は淡い緑黄色を帯びた白色です。花筒のそこの方は濃い紅紫をしています。
蔓は細くて長く伸び、地面に接すると根を出して広がり2~5mになります。 [石垣島にて]
  
ヒオウギ ヒギリ
アヤメ科アヤメ属の多年草で、山野の草地や海岸に自生する多年草です。原産地は、日本、中国、台湾、インド北部など東アジアの広い範囲に分布しています。高さ60~120cm程度。葉は長く扇状に広がります。花は夏に咲き、直径5-6cm程度です。花被片はオレンジ色で赤い斑点があり放射状に開きます。
午前中に咲き夕方にはしぼむ一日花です。 [石垣島にて]
クマツヅラ科クサギ属の落葉低木で、東南アジア・インドが原産地です。沖縄では琉球王朝時代から庭木として植栽されてきましたが、現在では、逸出したものが一部野生化しています。
葉は広い卵形ないしハート形で対生で付き、葉柄は長く、縁には細かい鋸歯があります。
先に円錐花序を出し、緋色の花をたくさんつけます。花は長さ2cmほどの筒状で、先が5つに裂けます。 [西表島にて]
  
ヒスイカズラ
マメ科・ストロンギロドン属の常緑蔓性植物(木本)です。原産地はフィリピン諸島のルソン島やミンドロ島・カタンドゥアネス島などの限られた地域で、熱帯雨林に自生しています。
樹高は20m以上にもなり、花房は藤のように1m以上も垂れ下がります。花弁は翡翠のような青碧色をしていて、自然界ではオオコウモリにより授粉が行われます。 [石垣島にて]
 
ヒナギキョウ ヒハツモドキ
キキョウ科ヒナギキョウ属の多年草。関東地方以西から琉球、朝鮮・中国・東南アジア・オーストラリアに分布し、日当たりのよい原野・道端などに生えています。
花は枝先につき、20cm程度の長い柄があります。枝先に青紫色で長さ5~6mmの漏斗状鐘形の花を上向きに咲かせます。先端は五弁に分かれます。 [石垣島にて]
コショウ科コショウ属の常緑蔓植物で、原産分布はジャワ・スマトラ・タイ。 方言名はヒハチ・ヒパーチ他。
茎から気根を出し、壁面に吸着するので、石垣などの壁面緑化にも使われます。
赤く熟した種子を粉末にして香辛料・調味料・薬味として利用します。 [石垣島にて]
  
ヒマワリ
北アメリカ原産のキク科ヒマワリ属の1年草で、16世紀にイギリスに伝わり、 「太陽の花」と呼ばれるようになりました。
種実を食用や油糧としたり、花を花卉として観賞するために世界中で栽培されています。 [西表島にて]
  
ヒメキランソウ(青) ヒメキランソウ(白)
シソ科キランソウ属の多年生草本です。長崎県から沖縄、台湾に分布し、主に海岸近くの草地や岩場に生育しています。
葉はやや多肉質でつやがあります。葉の脇に長さ10~15mmほどの濃い青紫色をした唇形の花を1つずつつけますが、なかにはピンク、白花の個体もあります。ランナーを盛んに出して繁殖し緻密に地表面を覆うことから地被植物として利用されています。 [石垣島にて]
同左 [西表島にて]
  
ヒメゴクラクチョウカ(ヘリコニア・プシタコルム) ヒメノウゼンカズラ
ヒメゴクラクチョウカはバショウ科オウムバナ属の常緑多年草で、草丈は1m程度になります。(分類体系によってはオウムバナ科とされます。)原産地は西インド諸島や南アメリカです。
長い茎のように見えるのは葉の柄で、葉は長めの楕円形です。開花時期は周年で、橙黄色の鶏冠のように見えるのが花(萼片)です。くちばしの様に見えるのは苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)です。
所謂「ゴクラクチョウカ」の小型種で、極めて生育旺盛です。苞の色が黄~赤の園芸種も多く出回っています。 [石垣島にて]
南アフリカ原産のノウゼンカズラ科テコマリア属の常緑半蔓性植物で、観賞用植物として庭先によく植えられています。
樹高は約2mほどになります。葉は奇数羽状複葉で、小葉は卵形です。ほとんど一年中、紅橙色の漏斗形の花を咲かせます。 [石垣島にて]
 
ヒメフヨウ ヒメマツバボタン
中南米原産のアオイ科:ヒメフヨウ属の常緑低木で、別名はヒメブッソウゲ(姫仏桑華)。樹高は1~4mになります。
葉は卵状心臓形で浅く3裂し、粗い鋸歯がります。小さな赤い花を上向きに咲かせ、花弁は開かず花柱が突き出します。 [石垣島にて]
熱帯アメリカ原産のスベリヒユ科の1年生草本で、今では世界中の熱帯から暖帯に帰化しています。茎頂に1cmほどの数個の5弁花の紅紫色の花を咲かせます。葉は多肉質の円柱形で、茎の中・下部では互生し、枝先では輪生します。葉のつけ根には縮れた長い毛がはえています。茎は赤褐色でよく分枝し、地面を這い、茎は10~30cmの高さになります。 [波照間島にて]
   
ヒャクニチソウ(ジニア) ヒヨドリバナ
キク科ジニア属の一年草。原産地はメキシコ。
花色や咲き方が豊富で、暑い日差しの下で、丈夫に咲き続けます。品種改良が進み、咲き方は、一重・八重・絞り咲き・ダリア咲き・ボンボン咲きという分類の他に、巨大輪系・大輪系・中輪系・小輪系などがあり、花色も赤・橙・黄・桃・白・紫・緑など多様な品種群があります。 [石垣島にて]
キク科ヒヨドリバナ属の多年草で、日本各地から朝鮮半島・中国大陸に広く分布しています。日当たりの良い場所に自生し、高さ1~2mになります。淡紫色または白色の小さな筒状花が多数集まり、散房状に咲かせます。ヒヨドリが鳴く頃に開花することから、この和名になったとされますが、命名の由来はよく判ってはいないようです。 [石垣島にて]
 
ヒルザキツキミソウ ヒレタゴボウ
アカバナ科マツイグサ属の多年草。 北アメリカ原産の帰化植物で、観賞用として輸入・栽培されていたものが野生化してます。
マツヨイグサ(待宵草)と同属ですが、昼間開花するのでこの名がついています。 [石垣島にて]
アカバナ科チョウジタデ属の一年草。別名はアメリカミズキンバイ。北アメリカ~熱帯アメリカ原産の帰化植物です。水田や休耕田、湿地や溜池畔が生育場所です。花冠の直径約2.5cmの黄色の4弁花で、花弁には葉脈状の筋があります。和名は茎に鰭(ひれ)がある田牛蒡(たごぼう)の意味です。 [石垣島にて]
  
ピンキースィート ピンク・ジンジャー
東門美津子・沖縄市長が命名した新種のハイビスカス「ピンキースィート」(商標登録中)です。花のサイズは4~5cmくらいで、ラッパ状の咲き方をします。 [石垣島にて] ショウガ科アルピニア属の多年草で、原産地は東南アジアです。このピンク・ジンジャーはレッドジンジャーの園芸品種で、苞は ピンク色をしています。 [石垣島にて]
  
フウリンブッソウゲ フェンネル
和名は「風鈴仏桑華」。アオイ科フヨウ属の常緑低木。原産地はモムバサ(東アフリカ)。
大型の五弁花に細く深い切り込みがあり、後ろに反っているハイビスカスの一種です。雄しべが長く、花の垂れ下がっているところが風鈴に似ていることから命名されました。ハイビスカスが、通常、一日花なのに対して、フウリンブッソウゲは何日も咲き続けます。  [石垣島にて]
セリ科ウイキョウ属の多年草で、和名はウイキョウ(茴香)です。
地中海沿岸が原産とされ、古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録があり、歴史上もっとも古い作物の一つとされています。
草丈は1-2m。葉は糸状で、全草が鮮やかな黄緑色をしています。枝先に黄色の小花を多数つけ、秋には7mm程度の長楕円形をした茶褐色の実をつけます。 [石垣島にて]
  
フクギ フクジンソウ
オトギリソウ科フクギ属の常緑高木で、原産地は、台湾、フィリピン。樹高は10~20m。葉は対生で、長楕円形または卵状楕円形で長さは8~14cmになります。雌雄異株で、花期は5~6月で、1.5cmほどのクリーム色の5弁花を葉の付け根に咲かせます。果実は直径3cm程度、3~4個の種子を含む液果で黄色く熟し、ヤエヤマオオコウモリ等の餌となります。
真っ直ぐに生え、幹が丈夫で葉が密に付き風害や塩害に強いことから防風林とされたり、耐火性があることから屋敷林として植栽されています。 [石垣島にて]
ショウガ科ホザキアヤメ属(フクジンソウ属)の多年草。原産地は、中国、マレーシアなどの東南アジア、インドなど。草丈は1~3mになります。
螺旋状に捩れた茎頂に穂状花序を出して 赤い苞に包まれた7cm程度の白花を咲かせます。花の中心は黄色または橙色をしています。
根茎が食用や肝炎等の薬用とされます。 [石垣島にて]
  
ブーゲンビリア フサナリツルナスビ
南米原産のオシロイバナ科ブーゲンビリア属の半常緑蔓性花木で、赤、桃、橙、白、紫など多くの色の種類が栽培されています。竹富島では家の入口のアーチや垣根の花としてたくさん栽培されています。花のように見えるのは苞で、本来の花は3枚集まった苞の中心に咲いている白い小さなものです。通年開花しますが、秋から3月頃が最盛期で、やや気温の下がった季節の方が花の色は鮮やかなようです。 [石垣島・パラピドー植物園にて] 「房成蔓茄子」と書き、別名は「ルリイロツルナス」です。ブラジル原産のナス科の常緑蔓植物です。伸びた蔓の先に青紫色の花が房状につきます。ほぼ周年開花します。花が終わった後には紅赤色の丸い実がつきます。種が発芽しやすいこともあり、八重山では野生化したものを普通に見ることができます。 [竹富島にて]
  
フシノハアワブキ フジボグサ
アワブキ科アワブキ属の常緑高木で、本州の山口県から沖縄 海外では、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布しています。樹高10~15mになります。雌雄同株で、枝先に複数の大きな円錐花序を出し、黄白色の小さな花をたくさんつけます。花弁は5枚で、3枚が円形、2枚が線形です。
別名をリュウキュウアワブキとも言います。 アワブキの名は、木を燃やすと切り口から泡を出すことからきているそうです。 [石垣島にて]
宮古・八重山諸島の日当りの良い原野・草地に生え、国外では台湾、中国南部から東南アジア、インドに分布するマメ科フジボグサ属の多年草です。全株に細毛があり、草丈は30~150cmまでになります。
花期は5月~9月で、総状花序は円筒状で長さ20~30cm、幅2cm位で長毛があり、花を密につけます。淡紫~紫色の花を多数つけます。
[小浜島にて]
  
フジマメ
アフリカや熱帯アジア原産の、マメ科フジマメ属の蔓性の多年草で、熱帯・温帯地方では、野菜として栽培されています。
名前は、藤に似た花を咲かせることに因むようです。観賞用として栽培されることもあります。 [石垣島にて]
  
プセウデランテムム・グラキリフロルム プセウデランテムム・ラクシフロルム
キツネノマゴ科ルリハナガサモドキ属(プセウデランテムム属)の常緑低木で、原産地は、中国の南西部、ペナン島、インド、スリランカなどです。
樹高は1mから3m程度です。葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生え、枝先に穂状花序を出し、長い筒状をした白ないし淡い紫色の花をたくさんつけます。花の先は5つに裂けます。 [石垣島にて]
フィジー諸島原産の熱帯性のキツネノマゴ科プセウデランテムム属の常緑多年草(低木状草本)または低木です。
高さ1.5m程度になり、根元からよく枝分かれします。
花径3㎝ほどの濃赤紫色の花を咲かせます。
本州では温室栽培となりますが、沖縄、南西諸島では露地で育てられます。 [石垣島にて]
  
フトボナガボソウ
熱帯アメリカ原産のクマツヅラ科の多年生草本です。道端の藪に野生化したものがたくさん生えています。
草丈は1m位になり、年数が経過すると木質化します。 [鳩間島にて]
  
フヨウ1(白:八重咲き) フヨウ2(ピンク)
四国、九州、沖縄の暖地に生育し、中国・台湾にも分布するアオイ(葵)科フヨウ属の低木です。本土では落葉しますが、八重山では常緑です。別名はモクフヨウ(木芙蓉)です。淡紅色か白色の直径10~14cmの見事な花を咲かせ、花は早朝に開き、夕方にはしぼんでしまう1日花です。八重山ではこの花が咲くと秋の到来となります。 [石垣島にて] ムクゲと比べ、葉は掌状(五角形~多角形)で、花柄が長いのが特徴です。 [石垣島にて]
  
ブリアンタイシア・ラミウム ブルーサルビア

キツネノマゴ科ブリアンタイシア属の多年草で、原産地は熱帯アフリカです。草丈は60cmから150cm程度になり、サルビアのような形の濃い紫色の花をつけます。
茎や葉には毛が生えています。繁殖力が強く、雑草化するようです。 [石垣島にて]

シソ科サルビア属の非耐寒性一年草でハーブの一種です。高さは60cmほどになります。
原産地は、アメリカの南西部、テキサス州からニューメキシコ州、ならびにメキシコに分布しています。わが国には昭和時代の初めに渡来しました。
色から紫色の花色が涼しい「サルビア」で、白色の品種もあります。別名は「ファリナセア」です。 [石垣島にて]
  
プルメリア(白) プルメリア(ピンク)
熱帯アメリカ原産のキョウチクトウ科プルメリア属の常緑の中木です。筒状の先に花径10cmほどの5花片で、花弁から筒に近い内側は黄色味を帯びています。花はとてもよい香りがあり、ハワイでは、この花に糸を通してレイとして使用されています。
花の色は白の他に真赤や黄色があり、庭木の観賞用として植栽されています。なお、本種の乳液は有毒です。 [石垣島にて]
[竹富島にて]
  
プルメリア・プディカ

キョウチクトウ科プルメリア属の常緑中小木です。
原産地は、パナマ、コロンビア、ベネズエラ;などの熱帯アメリカです。
プルメリアの原種とされていますが、プルメリアと比べ花の香りが殆ど無く、また葉は細長く先端が幅広くなっている(スペード♠の形)のが特徴です。茎は多肉質で折れやすく折れると有毒な白い乳液を分泌します。[石垣島にて]

 
ヘクソカズラ ベゴニア・センパフローレンス
日本各地、東アジアに分布するアカネ科ヘクソカズラ属の蔓性の多年草です。
葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名がついています。
至る所に生えている雑草の一種で、別名は、ヤイトバナ(灸花)、サオトメバナ(早乙女花)です。 [竹富島にて]
シュウカイドウ科シュウカイドウ属の不耐寒性の常緑多年草です。和名はシキザキベゴニアです。 センパフローレンスはブラジル原産種ククラタの変種フーケリーを元として改良された園芸品種の総称です。
本来は暑さにもやや弱いのですが、今日では日本の気候に合った耐暑性の品種が多く作出されています。草丈は10~15cmくらいのものが多いのですが、40cmくらいになる品種もあります。
豊富な色彩で、春から秋まで長期間花を咲かせ、草丈が低く株姿もキレイにまとまるなど利点が多く、花壇やコンテナ、寄せ植えなどに広く利用されています。公共花壇にもよく使われていて、ベゴニアの中でもっとも身近でよく見かける品種です。[竹富島にて]
  
ヘチマ ペチュニア
インド原産のウリ科の一年草で、日本には江戸時代に渡来したといわれています。
沖縄では一般に「ナーベーラー」と呼ばれています。一説によるとこれは「なべあらい(鍋洗い)」に由来するとのことで
す。
繊維が未発達の若い果実にはほろ苦い風味があるため、日本人の好みに合います。青い皮を剥いて加熱すると甘味のある液が出るため、汁物や煮物(味噌煮)などを作るのに適しています。 [波照間島にて]
ナス科ペチュニア属に属する多年草。(日本では一年草扱いですが、本来ペチュニアは多年草です。) 原産地は南アメリカ。
品種改良が加えられ、花の大きさは大輪、中輪、小輪、花の色は赤、赤紫、紫、青紫、白、白黄、白青、桃などバラエティに富むものになっています。温かい八重山では野生化したものを見ることができます。 [波照間島にて]
  
ペトレア・ウォルビリス ベニゲンペイカズラ
クマツヅラ科ペトレア属のつる性常緑低木で、中央アメリカが原産地です。林地に生え、蔓性で12メートルほどに伸びます。葉の表面はざらつきます。茎の先端に30センチ以上になる総状花序をつけ、紫色の花を咲かせます。花は2~3日で萎みますが、青色の萼片が長く残り、灰色に変わります。紫花以外に白花のアルビフロラもあります。  [石垣島にて] 和名は、紅源平葛。クマツヅラ科クレロデンドルム属 の蔓性の常緑低木。
白い萼から赤い花が咲くゲンペイクサギ(源平臭木)と、赤い萼から赤い花が咲くベニバナクサギ(紅花臭木)を交配して作られた園芸種で、初夏~秋まで長い期間咲き続けます。
花序は10~15cmで頭状をしておりピンクの萼から、2cmほどの赤い花を咲かせます。 [西表島にて]
  
ベニデマリ ベニヒモノキ
別名、コバノサンタンカ。
「サンタンカ」の仲間で、原産地はインド、中国南部・東南アジア・アフリカ等の熱帯地方に分布、日本では琉球列島や鹿児島県などに分布するアカネ科の小低木です。
沖縄の3大名花のサンタンカによく間違われますが、花弁が「ベニテマリ」は尖っていて、「サンタンカ」は円くなっています。 [石垣島にて]
トウダイグサ科アカリファ属(エノキグサ属)の常緑低木です。樹高は2~4.5mになります。
東南アジアのマレー半島からインドネシア、ニューギニアに分布していて、日本には 明治末期に渡来したとされます。葉腋から長さ30~50cmの紐状の赤い花穂を下垂させます。 [竹富島にて]
  
ベニベンケイ ベンガルヤハズカズラ
ベンケイソウ科カランコエ属に属する多年草で、草丈は50cmくらいになります。マダガスカル原産です。矮性種、高性種、斑入り種、など様々な変種があり、花色も白、黄色、ピンク、オレンジなど様々です。葉は、肉厚で、楕円形をしています。別名はカランコエ・プロスフェルディナーナです。小さな美しい花を茎頂にたくさん咲かせます。小鉢向きの鉢花として世界的に広く出回っています。 [黒島にて] 熱帯インド・ベンガル原産のキツネノマゴ科の大型常緑つる性の多年生草本です。
つるは長く伸びて木質化します。公園などで、年中咲いているのを見かけることのできる美しい花です。
さし木で割と簡単に増えるそうです。 [西表島にて]
  
ペンタス
ペンタスはアカネ科クササンタンカ属(ペンタス属)多年草で、草丈は50cm程度になります。原産地は熱帯東アフリカからイエメンです。
花の色には白、赤、ピンク、紫などがあります。星形の花が咲き乱れる様子が可愛らしく見ごたえがあります。同じアカネ科の樹木である「サンタンカ」と花姿が似ているので、草花のサンタンカ=「クササンタンカ」と呼ばれることもあります。 [石垣島にて]
 
ホウオウボク ホウセンカ
マダカズカル原産のジャケツイバラ科(マメ科)ホウオウボク属の熱帯花木です。公園、学校や街路樹として植えられ、丈夫でよく育ちます。
枝頂に径30~50cmの数十個の花をつけます。花は大きく天に向かって開くように咲き、火炎樹の花に似た咲き方です。花弁はへら状に大きく裂け、雄しべと雌しべが突き出ています。葉の緑と赤橙の花が青空の下で鮮やかに映え、亜熱帯を象徴する樹木です。
花後は枝からぶらさがるように幅5センチ、長さ30~50cmの緑色の剣形をした大きな豆のさやができます。 [石垣島にて]
東南アジア・熱帯アジア原産のツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草です。観賞用によく栽培されています。
赤色やピンク、薄紫色、白色などの花を咲かせますが、赤いものは昔から女の子が爪を染めるのに使ったため、ツマクレナイ、ツマベニ(爪紅)の名もあります。沖縄では「てぃんさぐ」と呼ばれ、民謡「てぃんさぐぬ花」で有名です。
果実は蒴果(さくか)で、熟すと果皮の内外の細胞の膨圧の差によって弾性の力を蓄積し、弾けて種を遠くに飛ばします。 [波照間島にて]
  
ホウライカガミ ホコバテイキンザクラ
キョウチクトウ科ホウライカガミ属の蔓性多年草。台湾・南中国~インド・マレーシアに分布し、日本では喜界島、徳之島や琉球列島に分布しています。八重山ではほぼ通年開花しています。
「ホウライカガミ」は日本最大のチョウ「オオゴマダラ」の幼虫の食草として有名で、幼虫は「ホウライカガミ」の毒素を体の中に蓄えることで天敵から身を守っていると言われています。 [石垣島にて]
キューバ原産のトウダイグサ科の常緑低木です。
枝先に紅色の花を3~8個ずつ咲かせます。花は径1.5~2㎝ほどの5花弁です。
低木で2~3mくらいになり、地面から細い枝を何本も出し横に広がります。花の色が綺麗なため沖縄では庭木としてよく植えられています。 [黒島にて]
  
ホシアザミ
西インド諸島原産のキキョウ科ヒッポブロマ属の多年性草本。世界の熱帯に帰化雑草として広がっています。別名イソトマと呼ばれています。
花は茎の上部にほぼ直立してつき、十時形の純白の花を咲かせます。葉には深く鋭い鋸歯があります。
有毒植物で、植物中に含まれている白い汁液は皮膚につくと炎症をおこすアルカロイドが含まれています。性質は強く、種子で簡単に増えます。
※葉の形がアザミに似ていて、花が星型なのでホシアザミの名がついていますが、キク科のアザミの一種ではなくキキョウ科の植物です。 [石垣島にて]
  
ホソバキンゴジカ ホソバワダン

アオイ科キンゴジカ属の一年草または多年草です。
中央アメリカ原産で、各地で帰化し、関東地方以南、特に沖縄県内では多く見られます。
道端や空地などに生え、草丈1~1.5mになります。
花名は、葉が細く、金色の花を午時(正午頃)に咲かせることに由来するようです。 [竹富島にて]

本州の島根県・山口県の日本海側から琉球、朝鮮南部・中国に生育するキク科の多年草です。海岸の岩場から山裾にかけて生育しています。太い木化した根茎があり、高さ約20~30cmで、地表面にロゼット状の葉を広げます。
強い苦味を持ち、沖縄県では、葉をニガナ(ンジャナ)の名で食用としています。 [波照間島にて]
 
ボタンクサギ ポーチュラカ
中国南部からインド北部に分布するクマツヅラ科クサギ属の落葉(熱帯では常緑)低木です。
明るい林の中や林縁に生え、高さは1~2mになります。別名は「ベニバナクサギ」「ヒマラヤクサギ」です
クサギ(臭木)の仲間なので、枝や葉は異臭がしますが、花はいい匂いがします。 [石垣島にて]
スベリヒユ科スベリヒユ属(ポーチュラカ属)の非耐寒性多年草で、和名はハナスベリヒユです。
南北アメリカを中心に熱帯~温帯に広く分布しています。
夏花壇の定番として普及していますが、広く栽培されるようになったのは1990年の大阪花博覧会以降です。
多肉質の葉と茎をもち、暑さや乾燥に非常に強い植物で、地表を覆うように育ちます。花の色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、複色などカラフルです。 [石垣島にて]
  
ホテイアオイ ホルムショルディア・テッテンシス
熱帯及び亜熱帯アメリカ原産のミズアオイ科ホテイアオイ属の多年生草本(寒地では一年生草本)です。
金魚等の販売店でよく売られており、また、世界の暖地の大きな河川や養分の高い湖沼に大群落をつくる植物として有名です。
単一花茎に穂状花序に花をつけ、径4~6㎝ほどの淡青紫色の花を横向きに十個前後さかせます。花弁は6枚で、上部正面の花弁の中央に濃い青い斑域があり、そのほぼ中央に黄色の斑点があります。 [石垣島にて]
クマツヅラ科ホルムショルディア属の常緑低木で、樹高は1.2~1.8m程度になります。
原産地はアフリカです。別名は、「タヒチアンハット」、「チャイニーズハット(流通時はこちらの方が良く知られています)」です。
花の様子はピンクの皿に青い蝶がとまったように見えますが、この皿のように見える部分は苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)で、花は青紫色をしています。 [石垣島にて]
  
マーガレット マツバボタン
キク科モクシュンギク属の半耐寒性多年草。カナリア諸島が原産地で、17世紀末に欧州に渡り、日本には明治時代末期に伝わり、大正時代から幅広く栽培されるようになりました。
白色の一重咲きが普通ですが、黄色やピンクのもの、八重咲き、丁字咲きのものもあります。色々な花の咲き方があり、真ん中におしべ、めしばがありその周りに花びらがついている咲き方や、全体に花びらが付いているオペラ咲きなどがあります。 [石垣島にて]
スベリヒユ科スベリヒユ属の一年草。原産地は、南アメリカ(アルゼンチン、ブラジル南部、ウルグアイ)。 葉が松のように細く肉厚で、花が美しいことから松葉牡丹と名付けられています。
葉は多肉で、高温と乾燥に対して非常に強く、世話がほとんど不要なほど丈夫です。次々と開花し、簡単に挿し木で殖やせます。
花弁は一重のものと八重の品種があり、色は白、黄、赤、オレンジ、ピンクなどがあります。 [竹富島にて]
  
マツリカ
モクセイ科 / ソケイ属の半蔓性の常緑低木で、アラビア〜インドの熱帯アジアが原産地です。フィリピンやインドネシアの国花となっています。
別名は、サンバックジャスミン、アラビアンジャスミンなどです。
花は香りが強く、早朝に摘んだ生花の香りを緑茶に移したり、乾燥した蕾をウーロン茶に混ぜたりして、ジャスミン茶(茉莉花茶)が作られています。 [石垣島にて]
  
マメアサガオ マリーゴールド
ヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草で、原産地は北アメリカです。花は直径1.5~2cmで、漏斗状の浅い5角形の星形をしています。
1950年代に関東地方で記録され、今では国内各地に広がっている帰化植物です。
畑周辺、田んぼ周辺、川べりの草地、道端などで見ることができます。
メキシコ原産キク科コウオウソウ属の一年草。別名は万寿菊(マンジュギク)。一般に、全草に特有の臭気があるものが多いです。花色は黄色、オレンジ、赤など暖色系が多いですが、白やクリーム色の花も知られています。
根に線虫の防除効果があるのでコンパニオンプランツとして作物の間などに植えられることもあります。
名は「聖母マリア様の黄金の花」の意味です。 [石垣島にて]
 
マルバアサガオ マンゴー
マルバアサガオは熱帯アメリカ原産のヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草です。
花は直径5~8cmの漏斗形で、濃い紫色の花を中心にさまざまな花色があります。葉は丸葉型です。栽培されることがあるためそれが帰化し、野生化しているのが多々見受けられます。
なお、アリモドキゾウムシおよびイモゾウムシ防除のため、サツマイモ属の植物は植物防疫法により葉・茎・根の移動が制限されています。(内地への持ち込みは不可) [石垣島にて] 
マンゴーはウルシ科マンゴー属の常緑高木で、原産地はインドからインドシナ半島周辺と推定されています。樹高は40m以上に達します。
マンゴーはチェリモヤやマンゴスチンとともに世界三大美果の一つに数えられている果物で、主に熟した実を生食します。
インド東部やミャンマーでは約4000年前から栽培が行われていたと言われ、日本に登場したのは明治時代です。国内で本格的な栽培が始まったのは1970年頃だそうです。写真は2月中旬に庭(路地栽培)で開花したものです。 [石垣島にて]
  
マンジェリコン マンデビラ
ブラジル原産のシソ科の1年草で、ハーブ(バジルの一種)です。草丈は1mほどになります。
ブラジルでは一般的な薬草で、インスリンの分泌を促進し血糖値を抑える効果があるといわれ、糖尿病の予防や改善、高血圧、高脂血症などの循環系疾患にも効果があるとされています。
また、眼病治療にもよく利くと言われているようです。
 [西表島にて]
キョウチクトウ科マンデビラ属のつる性の植物で、原産地はメキシコからアルゼンチンです。
別名は「チリソケイ」で、旧属名の「ディプラデニア」で呼ばれることもあります。
主な開花期は5月~10月頃です。花の大きさは種によってやや異なりますが、径10cm前後でラッパ型、先端が大きく開いて5枚の花びら状になり、花色は白、ピンク、赤などがあります。 [石垣島にて]
   
ミズガンピ ミズレモン(パッシフローラ・ラウリフォリア)
ミソハギ科ミズガンピ属の常緑低木。ミズガンピ属は一属一種の単型属です。
奄美大島以南の隆起珊瑚礁に生え、高さ1mほどになり、よく分枝して地を這う特徴があります。小枝や葉には灰白色の毛が密生し、葉は対生し、やや肉厚で卵形をしています。材は硬くて美しい紫褐色をしているので、「ハマシタン」の別名があります。
花は一般に白色ですが淡紅色もあり、6弁で直径1cmほどになります。花期はほぼ一年中です。 [西表島にて]
ミズレモンはトケイソウ科トケイソウ属の非耐寒性常緑低木(ツル性植物)です。(パッションフルーツの仲間です。)
原産地はペルーやブラジルで、別名はキミノトケイソウ、タマゴトケイです。 [石垣島にて]
    
ミツバノコマツナギ
マメ科のコマツナギ属の多年草。別名、ナハエボシグサ(那覇烏帽子草)。
海岸近くの草地や隆起石灰岩の上などで、地を這って茎を伸ばし、咲いているのをよく見かけます。
ほぼ一年中咲いていますが、一時期にあまり多くの花を付けないようです。
緑の葉と、鮮やかな赤い花はインパクトが強く、小さい花であるものの南方の花という印象を強く与えてくれます。 [石垣島にて]
 
ミニバラ ミルスベリヒユ
バラはバラ科バラ属の種の総称です。
バラは樹形から、木立ち性、半つる性、つる性の3タイプに分けられます。ミニバラは、木立ち性で、ロサ・キネンシス‘ミニマ’(チャイナ系オールドローズ)の小型の性質を受け継ぐバラです。こじんまりとした株に極小輪から中小輪の花が春から秋まで咲き続けます。八重山では、道路沿いに木立ち性の写真のようなバラが植えられているのをよく見かけます。 [石垣島にて]
ハマミズナ科ミルスベリヒユ属の草丈20~50cmの多年草で、海岸の岩場に多く多肉質の葉を持つほふく性のつる植物。
本来は南アフリカ原産の帰化植物でハマミズナ、ハマスベリヒユなど複数の別名を持ちます。岩場や砂地、砂泥地など、潮水のかかるところにも群生します。
マツバボタンより太くスベルヒユより細い多肉質の葉を有しています。花は葉腋に単生し、花弁はなく内面が淡紅色~紅色で、長さ5~6mmピンクを帯びた萼が花弁状になります。 [鳩間島にて]
  
ムクゲ ムサ・オルナタ
中国原産のアオイ(葵)科ムクゲ属の低木で、大韓民国の国花です。白、紫、赤などの美しい花をつけ、薬用のほか、鑑賞用に多くの品種があります。花は朝開き、夕方にはしぼむ1日花と言われていますが、実際には翌朝また開き2~3日は花を楽しめます。フヨウと比べ、葉は卵形で、葉縁に荒い鋸歯があり、花柄が短いのが特徴です。[波照間島にて] バショウ科の常緑低木で、樹高は1.2~1.5m程度になります。原産地はマレーシア。一般的なバナナの実は垂れ下がっているのが普通ですが、これは上を向いています。
パープル~ピンク色の綺麗な花を付けるので、観賞用として栽培されます。 [西表島にて]
  
ムッサエンダ・フィリッピカ ムッサエンダ・ルテオラ
アカネ科ムッサエンダ(コンロンカ)属の半蔓性常緑低木で、樹高は1~2mほどになります。原産地はフィリピン、ニューギニアです。花弁状の萼片が大きく、ほのかな紅色または白色をしています。花は中央の小さい黄色の筒状花です。
本来のムッサエンダ・フィリッピカは、萼片が白っぽいのですが、それに、「ヒゴロモコンロンカ」(ムッサエンダ・エリトロフィラ)を掛け合わせたりして、 この品種も作り出されたようです。 [石垣島にて]
アカネ科ムッサエンダ(コンロンカ)属の蔓性常緑小低木で、樹高は3mほどになります。原産地は熱帯アフリ蔓性カのスーダン東部です。別名で「ウスギコンロンカ(薄黄崑崙花)とも呼ばれますがコンロンカよりも花が大きく薄黄色)なのが特徴です。[石垣島にて]
 
ムラサキアリアケカズラ ムラサキカタバミ
ブラジル原産のキョウチクトウ科アリアケカズラ属の常緑半蔓性低木です。直径7~8cmセンチほどの赤紫色をした漏斗形の花を咲かせます。別名は、「アラマンダ・ビオラケア」。
黄色のアリアケカズラは、街路樹や民家の庭先でよく見ますが、「ムラサキアリアケカズラ」は、色が地味なことからあまり植栽されないようです。 [石垣島にて]
カタバミ科カタバミ属の多年草(耐寒性球根)です。南アメリカ原産ですが、江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、日本に広く帰化し、現在では畑地を中心に広く見ることができます。
帰化植物として、駆除しにくい雑草の代表的な種類ですが、日当たりの良い場所ではたくさんの花を咲かせ美しいです。 [竹富島にて]
  
ムラサキゴテン ムラサキシキブ
メキシコ原産のツユクサ科ムラサキツユクサ属の常緑性多年草で、園芸植物です。別名はパープルハート、セトクレアセアなどです。
地上部全体が紫色をしており、葉は少し多肉で、紅紫色の花を咲かせます。乾燥した日当たりの良い環境を好みます。 [竹富島にて]
クマツヅラ科ムラサキシキブ属の常緑(本土では落葉)低木で、北海道から九州、琉球列島まで広く見られ、国外では朝鮮、台湾、中国に分布しています。
葉腋から集散花序を出し、淡紫色の花を多数開きます。
名前は、秋に光沢のある紫色の実を付けることから、平安時代の女流作家「紫式部」に見立てたものです。 [波照間島にて]
  
メキシコサワギク メキシコハナヤナギ
キク科セネシオ属の蔓性多年草。原産地は、メキシコ~ホンジュラスです。
鮮やかなオレンジ色の花を咲かせ、時間とともに赤い色になります。蔓性で群生するので、地被植物や垣根の観賞植物として利用されています。
ミソハギ科クフェア属の常緑小低木で、原産地はメキシコからグアテマラです。
樹高は50~60cmほどになり、よく枝分かれをして小枝が横に広がります。 花径1cm程度の小さくて赤紫色の花を咲かせ、ほぼ周年開花します。 [竹富島にて]
  
メドハギ メヒルギ
マメ科ハギ属の多年草で、高さ0.6~1m程度になり茎は硬くやや木質化します。朝鮮・中国・ヒマラヤ・アフガニスタン・マレーシアに分布し、日本国内では北海道から琉球列島まで広く分布しています。日当たりのよい草地や道ばたに生える雑草です。
花は葉腋に2~4個ずつ集まってつき、淡い黄白色で旗弁に紅紫色の斑点があります。 
一部では腎臓病の薬草として利用されたこともあるようですが、広く薬効が認められている訳ではないようです。[石垣島にて]
ヒルギ科 メヒルギ属の常緑木本で、潮間帯に生育するマングローブ樹種の一つです。別名リュウキュウコウガイ。
東シナ海以北の中国南部から台湾・日本に分布します。日本国内では、沖縄県及び鹿児島県に自然分布しています。
樹高は成木で高さ15m程度となりますが、生育条件で大きく異なり、日本では最大でも7~8m程度です。幹は直立し、樹皮は濃赤褐色でささくれタンニンを多く含むため染料として用いられます。
種子は果実の内部で発芽、発根し、果実の先端から太い根が伸び出します。この根は長さ30cm程度の細長い緑色となり、やがて果実から根とその先端の芽が抜け落ちる形で脱落します。この様に果実内で成長するので胎生種子と呼ばれます。 [石垣島にて]
 
モエギエランサムモドキ モクセンナ
ポリネシア原産のキツネノゴマ科の常緑広葉樹の低木で高さ2mぐらいになります。
庭園樹、公園樹として使われています。
葉は広卵形ないし卵形で花は白地に中央部が紅紫色をしています。 [竹富島にて]
モクセンナは、熱帯アジア原産のマメ科センナ属の小高木で、樹高2~4m位に育ちます。黄色い5枚の花弁を持つ花をつけます。葉は偶数羽状複葉で、小葉は長卵形で軟らかい質感を持ち、8対程度です。(似た種のコバノセンナの葉はモクセンナの卵形の葉を短くした感じです。)
「モクセンナ」は観賞用としてだけでは無く、樹皮や葉を煎服すると通風や糖尿病に薬効があるそうです。 [小浜島にて]
  
モクビャッコウ モミジヒルガオ
南西諸島~台湾、中国、フィリピン、小笠原諸島等に分布する、キク科モクビャッコウ属の常緑低木(高さ30~80cm)で、葉の両面に灰白色の短毛を密につけ白色を帯びます。
モクビャッコウ(木白虹)は、海岸線の潮水のかかる石灰岩の岩場(隆起サンゴ礁)によく生えています。 [石垣島にて]
「熱帯~亜熱帯のアジア、アフリカに広く分布するヒルガオ科の蔓性宿根性の多年草です。空き地、藪地、林縁に生え、通年開花しています。花の一日の開花時間は、夏は朝から昼頃まで、秋から春先かけては終日開花しています。葉が掌状であることからモミジの名がつけられているようです。 [竹富島にて]
  
モモイロノウゼン モンパノキ

メキシコ~南米北部が原産のノウゼンカズラ科タベブイア属の常緑高木で樹高は5~20mに達します。
長さ5cmほどの花芯がやや黄色の、ラッパ状の淡いピンク色をしたとても綺麗な花を咲かせます。エルサルバドルの国花だそうです。 [石垣島にて]

和名は「紋羽の木」。ムラサキ科スナビキソウ属の常緑低木・小高木で、別名、ハマムラサキノキ(浜紫の木)。東アフリカからアジア・オセアニアの熱帯から亜熱帯の海岸、砂礫地や砂浜に生育する常緑低木で、樹高は10m程度に達します。
葉は多肉で、表裏ともに細かい毛が密生し、ビロード(紋羽)のような手触りがあります。
潮害や塩害に強いことから、防風・防砂林として利用されています。その昔、水中眼鏡の枠を作り上げたことから沖縄ではガンチョーギ(眼鏡の木)とも呼ばれます。石垣市ではソーキギとも呼ばれています。 [鳩間島にて]
  
ヤエヤマアオキ ヤエヤマハマゴウ
アカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑低木で、海岸付近に生育しています。
通称「ノニ」と呼ばれ、ノニジュースなどの健康飲料の原料になる植物です。
果実は個性的な面白い形をしています。葉は大型で15センチ以上あり、葉先はとがっています。以前は海岸付近でよく見かけられた植物でしたが、健康ブームで次々と切られ、今では珍しい部類の植物になりました。 [竹富島にて]
クマツヅラ科の高さ2〜5mの低木で、ミツバハマゴウの変種とされています。葉は通常5小葉で、まれに3小葉になることもあります。分布はマレーシア、ミクロネシア、ポリネシアで、琉球列島では沖縄島北部、石垣島、西表島、内離島に見られます。開花時期は6〜7月頃で、淡紫色をした多数の小花をつけます。西表島船浮のヤエヤマハマゴウは沖縄県の天然記念物に指定されています。 [西表島:船浮にて]
  
ヤグルマギク
キク科ヤグルマギク属の一年草(越年草)で、原産地は地中海沿岸です。日本には明治の中頃に入ってきたとされます。草丈は30cm~1mで、主な開花期は4月~5月です。花色は青、紫、紅、ピンク、白などがでそれぞれに濃淡の色幅があり、園芸品種は非常にカラフルです。
矢車草(ヤグルマソウ)と呼ばれた時期もありますが、現在ではヤグルマギクに統一されています。
花名は、その形が鯉のぼりの先端につける矢車に似ていることに由来するといわれます。 [石垣島にて]
  
ヤコウボク ヤナギハナガサ
熱帯アメリカ(西インド諸島)を原産地とする樹高3mほどに生長するナス科キチョウジ(ケストルム)属の半耐寒性常緑低木です。
高温期に径1cm前後の花を房状に咲かせ、夜になると芳香を放ちます。花色は淡い黄色、細長い筒状で先端が星の形に開きます。 [石垣島にて]
南米原産のクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草で、サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)とも呼ばれます。
日本には園芸植物として導入されましたが、野生化して空き地や道端などに生えています。
1m近い細い茎の上に花笠のように小さく可愛い花をたくさん付けるのが特徴です。[石垣島にて]
  
ヤブカンゾウ ヤブツルアズキ
中国原産のユリ科ワスレグサ属の多年生草本で、一部、栽培されていたものが野化しています。若葉と花は食用になり、乾燥させて保存食とされたりしています。また、利尿剤として民間薬として利用されることもあります。ヤブカンゾウの花は八重咲きですが、これによく似たノカンゾウの花は一重です。 [石垣島にて] マメ科ササゲ属の一年草(野生種)です。栽培アズキの祖先野生種と考えられています。本州から九州にかけて分布し、海外では、朝鮮半島や中国、韓国、台湾、ヒマラヤ(ネパール)にも分布しています。長さ3mほどにもなり、日当たりのよい草原や林縁の草地などに生育しています。
名の由来は、花がアズキの花に似ていて、アズキとは異なりツル性なので「ツルアズキ」で、畑地ではなく藪に生育するという命名です。 [石垣島にて]
  
ユウゲショウ
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草で、熱帯アメリカ原産です。アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)と呼ぶこともあります。
明治時代に観賞用として輸入されたものが、現在では本州中部から西日本まで広く分布しています。道端や空き地、川原などに生息(野生化)している帰化植物です。
草丈は高さ20~30cm、時には50~60cmに成長します。
茎の上部の葉の脇に淡いピンクの花をつけ、花径は10~15mmくらいで、花びらは4枚あります。
和名の由来は、午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことからとされるが、実際には昼間でも開花した花を見ることができます。 [石垣島にて]
  
ヤンバルセンニンソウ ヤンバルツルハッカ
台湾、中国南部、インドシナ、フィリピンおよび琉球列島に分布する、キンポウゲ科センニンソウ属の草丈3~10mのつる性の常緑多年草です。茎の下部は木質化します。
常緑樹林の林縁に生育し、低木にからまっています。花は葉腋から円錐状の集散花序を出し、花弁は白色です。 [石垣島にて]
シソ科ヤンバルツルハッカ属に属する多年草で、日当たりの良い原野や道ばたに生え、 全体に白い柔毛を密生させます。高さ20~60cmほどになりますが、やや這います。別名はヤンバルクルマバナ。
トカラ列島以南の南西諸島に産し、国外では台湾と南中国からも知られます。 [石垣島にて]
  
ラデルマケラ・クンミング ランタナ
ラデルマケラ・クンミングはノウゼンカズラ科ラデルマケラ属の常緑低木で、東南アジア原産の園芸品種です。茎頂に円錐花序を出し、6cm程の芳香のある白色の漏斗形の花を数個つけます。花冠は5裂、中央に黄色の筋が入ります。葉は対生、2回奇数羽状複葉、葉身は4~8cmの楕円形をしています。 [石垣島にて] 南アメリカ原産のクマツヅラ科ランタナ属の半耐寒性の常緑低木です。江戸時代に渡来し、黄、ピンク、赤橙等の花が見られ、通年開花しています。枝頂に小花を多数集合させて球状に咲かせます。花は次々と咲き、黄色から橙、赤橙、赤紫と次第に色濃く花の色を変化させていきます。このことから「シチヘンゲ」とも呼ばれます。一つの花をみると蕾は四角形をして、開花した花はT字形の花弁を4個つけています。性質は強いので野生化し、八重山ではいたる所に生えています。 [鳩間島にて]
  
リュウキュウアセビ リュウキュウコクタン
ツツジ科アセビ属の常緑低木で、奄美大島から琉球列島にかけて自生する固有亜種です。
樹高は2mから5mくらいです。
奄美や沖縄本島北部の酸性土壌地帯の一部に自生していましたが、もともと個体数が少ない上に園芸目的の採取によって自生地では絶滅寸前となり、絶滅危惧IA類(CR)に登録されています。
開花期は2月から3月。枝先に円錐花序を出し、壺形の白い小さな花をたくさんつけます。 [石垣島にて]
カキノキ科カキノキ属の常緑広葉樹です。
台湾・南中国~インド・スリランカ・マレーシア・ミクロネシア等が原産・分布地で、沖縄のあちこちの山に自生しています。
床柱や家具、沖縄の楽器の「三線」の竿として利用されたり、樹形がきれいなため庭木として植えられています。
 [石垣島にて]
  
リュウキュウコザクラ リュウキュウコスミレ
サクラソウ科トチナイソウ属の一年生または越年生草本です。
朝鮮半島南部、台湾、中国、東南アジアに分布、日本では近畿地方南部、中国、四国、九州および琉球各島に分布し、草地に生えます。
直径5mm弱の5花弁の小さな白い花を付け、背丈は5~10cm程です。 [石垣島にて]
スミレ科スミレ属の多年草で、沖縄県原産のスミレです。九州南部から沖縄県の諸島に分布しています。
分類上は、野路菫(ノジスミレ)の南方系の変種とされています。
花茎頂に径12~15㎜ほどの淡紫色の5花弁の花冠をつけます。白色のシロバナリュウキュウコスミレもあります。 [石垣島にて]
  
リュウキュウコマツナギ リュウキュウツチトリモチ
マメ科 コマツナギ属の低木で、八重山諸島、台湾蘭嶼、南中国、インドシナ、東南アジア島嶼部に分布しています。
海岸近くの原野、山裾に生え、高さ1~2mになります。茎頂又は葉腋に総状花序をなし赤褐色の花を密につけます。 [西表島にて]
ツチトリモチ科ツチトリミチ属の多年草で、日本、台湾、フィリピン、オセアニアに分布しています。国内では、沖縄諸島、宮古諸島、八重山諸島及び尖閣諸島に分布し(内地では見られません)、八重山諸島では石垣島、竹富島、西表島、与那国島で見られます。
石灰岩地域の海岸林内で、クロヨナ、オオバギ、リュウキュウガキなどの常緑広葉樹の根茎に寄生し、場所によっては林の地表一面に姿を見せることもあります。
写真は、石垣島の亜熱帯海岸林で撮影したものですが、時期的には少し早かったようです。[石垣島にて]
   
リュウキュウバライチゴ リュウキュウボタンヅル
バラ科キイチゴ属の落葉低木で、本州の房総半島以南の各地と朝鮮に分布し、海岸に近い山地の道端や林の縁など日当たりのよい場所に自生しています。
別名を大薔薇苺(オオバライチゴ)ともいいます。葉はバラの葉に似ており、花は白く大きいです。果実は球形で紅紫色に熟し、食べられます。 [石垣島にて]
キンポウゲ科センニンソウ属のつる性の多年草の植物で、原産地は、台湾や琉球列島、奄美諸島など。
葉がボタンの葉に似ている琉球の植物ということで、この名前がついたそうです。
6~8月が開花のピークで、家の塀や山の木などを伝ってたくさん白い花を咲かせています。花が終わると綿毛が出てきます。 [竹富島にて]
 
リュウゼツラン
正しくはアオノリュウゼツランと呼ばれる、リュウゼツラン科リュウゼツラン属の単子葉植物です。原産は北アメリカ南西部メキシコです。
一回結実性植物のため、花は一生に一度しか咲かず、この一度の開花で株は枯れてしまいます。 葉の基部はテキーラなどのアルコール製造の原料として利用されます。 [石垣島にて]
  
ルリアザミ ルリハコベ
ブラジル原産の、キク科セントラセルム属の多年生草本です。花がルリ色でアザミに似ているので「ルリアザミ」と名づけられたようです。
別名は、リンゴアザミ、ムラサキルーシャン。リンゴアザミは、葉にリンゴのような香りがあり、花がアザミによく似ているところから名付けられたと思われます。
道端や道路の斜面によく生えています。茎頂に径1~1.5cmの頭状花序に5花弁の花を多数つけ鞠状に咲かせます。青紫色の花弁は披針形で、長さ5~7mmの筒状の花を咲かせます。 [石垣島にて]
サクラソウ科ルリハコベ属の一年生草本で、ユーラシア大陸原産です。全世界に帰化していて、帰化植物の可能性があります。
日本では紀伊半島、四国、九州、伊豆七島、琉球諸島などの海岸近くの畑や道端に見ることができます。
瑠璃色の花を一つ付けます。
花の大きさは約1cm程度で夕方近くになると閉じてきます。 [石垣島にて]
  
ルリハナガサ ルリフタモジ
ルリハナガサはインド原産のシソ目キツネノマゴ科エランテムム属の常緑小低木です。日本には明治末に入ってきたといわれています。樹高は1~2m程度になります。
葉腋から穂状花序を伸ばし、瑠璃色(青紫色)で直径2cmほどの美しい五弁花を多数咲かせます。花序は、下から上に向かって咲きます。 [石垣島にて]
紫色の小花を咲かせる、南アフリカ原産のユリ科ツルバギア属の耐寒性多年草です。(分類体系によってはネギ科とされることもあるようです。)
名の「フタモジ」(二文字)というのは、韮(ニラ)の別名です。
草丈は30cmから50cmくらいになります。
茎や葉を折るとニンニク(大蒜)の匂いがします。他に白色や桃色もあるようです。[竹富島にて]
  
レッドジンジャー レディーマーガレット
ショウガ科ハナミョウガ属の常緑多年草で、東南アジア、ニューカレドニアやソロモン諸島をはじめとする太平洋諸島に分布しています。 別名はアルピニア・プルプラタです。
現在では広く熱帯の各地で植栽あるいは帰化しています。
高さは2~4mくらいになります。
花のように見える長く赤い部分は苞で、この苞の中に白い小花を咲かせます。 [石垣島にて]
レディーマーガレットはトケイソウ科トケイソウ属の非耐寒性常緑低木(ツル性植物)です。(パッションフルーツの仲間です。)
「ベニバナトケイソウ(P. coccinea)」とアメリカ南東部原産の「パッシフローラ・インカルナータ(P. incarnata)」との種間交雑によって作出された園芸品種です。紅色の花が特徴です。室外では晩秋まで、温室では一年中開花します。 [石垣島にて]
  
ローズマリー ローゼル
地中海沿岸地方原産のシソ科マンネンロウ属の常緑性低木です。生葉もしくは乾燥葉を香辛料、薬(ハーブ)として用います。
縁が厚くなった細長い葉を付け、擦るとマツ(松)に似た香りがします。花の色は、青から紫色のものがほとんどですが、白や桃色のものもあります。 [石垣島にて]
アオイ科フヨウ属の一年草です。インドからマレーシアが原産ですが、早い時代にアフリカに導入され、現在では熱帯・亜熱帯地域で広く栽培され、また帰化もしています。
茎はふつう赤みを帯び、高さ1~2mでよく分枝します。初夏にオクラに似た白い花を咲かせ、萼(がく)と苞(ほう)は肥厚して赤く熟します。ジャムや西洋料理のソース、ハイビスカスティーなどに利用されます。写真は開花後の果実です。 [石垣島にて]
  
ワルナスビ
ナス科ナス属の多年草で、草丈30~50cm、時に1m近くになります。アメリカ合衆国南東部の原産で、日本も含め世界的に帰化している外来種です。 日本には昭和初期に渡来したとされています。畑や日当たりのよい路傍の草地などに生育します。
全草有毒で、特に、果実には強い毒性があります。誤って食べると、嘔吐、下痢や呼吸困難などを惹き起して危険です。
 [小浜島にて]
 
 
 Page Topへ戻る     八重山の自然 に戻る     HOME へ戻る

Copyright (c) 2008.8 yaeyama-zephyr

写真の無断転載・使用を禁じます。利用等をご希望される場合はメールでご連絡下さい。