竹富島自然学習歩道  作成 2016.04.23

  
1.はじめに

 ここでは、今でも沖縄の原風景が残る竹富島を、ゆっくりと歩いて廻る全長約6km、所要時間約2時間の「竹富島自然学習歩道」を紹介します。環境省から、「風を感じてのんびり歩いてみませんか」という竹富島ウォーキングの提案もなされていますが、観光バスやレンタサイクルでの観光とは違った竹富島の楽しみ方ができるかと思います。

 大まかなコースは、竹富島ゆがふ館からホーシミチを通って東集落・西集落へ入り、まちなみ館、竹富民芸館・世持御嶽・玻座間御嶽・真知御嶽などを巡って環状道路を横切り西桟橋・ニーラン神石・コンドイ浜・カイジ浜と進み、カイジミチを通って仲筋集落に入り、幸本御嶽に寄り、東集落の仲筋御嶽・東パイザーシ御嶽を巡り、旧与那國家・竹富郵便局から竹富島ゆがふ館に戻るものです。


 是非、のんびり歩いて素肌で竹富島の風(と風の香り)を感じてみられてはどうでしょうか。

 なお、コース途中での公衆トイレは、まちなみ館、竹富民芸館、世持御嶽、旧ビジターセンター、コンドイ浜にあります。

 【歩行時の注意】
     島の紫外線は想像以上に強烈です。紫外線対策はしっかりと行って下さい。
     また、熱中症にならないよう、くれぐれも途中での水分摂取を怠らないようにして下さい。
 
 その他の注意事項

ゴミは、メインランド(石垣島)まで自分で持って帰りましょう。
観光地と言えども、他人の家の敷地内(石垣の内側)には入らないでください。
集落内は島の人たちの日常生活の場所です。水着では絶対に歩かないようにして下さい。
あなたは自分が住んでいる街中を水着では歩かないでしょう。それと同じ感覚を忘れないで下さい。
島内でのキャンプは禁じられています。宿泊施設以外での宿泊はしないで下さい。
自然の生き物はそのまま眺めるか、写真に撮りましょう。昆虫・植物等の採集はしないようにして下さい。
島人にとって御嶽は神聖な場所ですので、むやみに立ち入らないでください。(特に男性の立ち入りは制限されています。) 万一、立ち入る場合には、入り口では挨拶し、拝所(拝殿)より中へは決して入らないようにしましょう。
多くの御嶽の入り口には内地の神社と同じように鳥居が建てられていますが、御嶽に於いてその意味は内地のものとは異なるものであることを理解しておいて下さい。
 
2.竹富島自然学習歩道 ルートマップ




3.ルート紹介
  
スタート地点の竹富島ビジターセンターの「竹富島ゆがふ館」です。竹富島に関する各種情報提供をしています。 竹富島ゆがふ館からホーシミチ(デイゴ並木)の下を通って集落に向けて歩きます。(春はデイゴの花が綺麗です。)
 

ガジュマルの植えてある「東のスンマシャ―」が集落の入り口です。 ここからは少し自由に集落内を歩くと良いと思います。これは最初の交差点の右手側の小路です。
 

島の守護神・豊作の神、西塘様が祀られている「西塘御嶽」。島の誇りでもある「うつぐみ」の心が引き継がれています。 西塘御嶽の向いの「まちなみ館」です。
 

「なごみの塔」に上って集落を眺めるのもお勧めです。結構スリリングなのでちょっと勇気がいります。 これは、その「なごみの塔」からの眺め。(南西方向)
 

「竹富民芸館」を除いてみるのもよいでしょう。 ここでは、ミンサー織りの実演などを見学することができます。
 

竹富民芸館の隣、種子取祭の行われる「世持御嶽」へは必ず立ち寄りましょう。 世持御嶽の裏手にある「小城盛」に登ってみるのもお勧めです。
 

世持御嶽の隣にある「玻座間御嶽」に進みます。 更に西の、「真知御嶽」へ。世持御嶽からここまでは祈りの道です。
 

「喜宝院蒐集館」に立寄り、竹富島の民俗資料を見学するのもお勧めです。 集落の端を示す「西のスンマシャー」です。写真は進行方向から振り返り、西側から集落方向を撮影したものです。
 

環状道路を横切って、夕焼けが美しい西桟橋に向かいます。ここは旧ビジターセンター跡地で、現在は、「竹富高齢者ゆくい処」、「通所介護事業所さみん」となっています。 ここは「西桟橋」。かつてはここから西表島に舟で耕作に出掛けていました。今は夕日のスポットとして有名です。
 

西桟橋からコンドイ浜への海岸線の途中には、「世迎い」の祭事を行う「ニーラン神石」があります。 しばらく海岸線を歩くと「コンドイ浜」に到着します。
 

夏の「コンドイ浜」。おなじみの光景です。 NHK−BSの「岩合光昭の世界ネコ歩き」で有名になったコンドイ浜のニャンコ達。ここでちょっと戯れるのもいいかも。
 


ビーチパラソルが一直線に並んで立てられると綺麗です。 遠浅で真っ白な砂浜が続く「コンドイ浜」。


コンドイ浜をずっと西に歩くと、星砂の浜で有名な「カイジ浜」につきます。皆な星砂を一生懸命探しています。 ここには「大きなハスノハギリの根の上のお店」があり、お土産品を販売しています。
 

カイジ浜のすぐ傍には「蔵元跡」があります。 カイジ浜から仲筋集落までは「カイジミチ」を歩きます。
 

仲筋集落内には大きなフクギ並木があります。 疲れたら「チロリン村」あたりで休憩するのもいいでしょう。
 

「幸本御嶽」に寄ります。
ンブフルの手前には、NHK−TVドラマ「つるかめ助産院」のロケが行なわれた民家があります。
 

「ンブフルの丘」の展望台に登って集落を眺めるのも良いでしょう。(入場料:¥100) 展望台からの眺めです。「なごみの塔」からとは違った眺めです。
 

ンブフルの丘の下の「仲筋井戸(ナージカー)」です。犬が見つけた井戸と言われ、海底送水が実現する前までは命の水でもありました。 竹富小中学校西の「仲筋御嶽」です。
 

次は「清明御嶽」へ。竹富小中学校の北側になります。 続いて「東パイザーシ御嶽」へ。
 

その後は竹富島伝統的建造物群保存地区の核となり、国の指定重要文化財の「旧与那國家住宅」へ。 そして、TV−CMでもよく知られる「竹富郵便局」へ。その後はホーシミチを通って竹富島ゆがふ館に戻ります。

 

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