鳩間島  PATUMA  更新 2018.12.01
鳩間灯台 鳩間中森から見た鳩間港と西表島

1.鳩間島のデータ 

所属: 八重山郡竹富町
周囲: 3.9km 面積:0.96km2
人口: 44人  男:24人 女:20人 世帯数:30  (2018.03末現在)
最高標高: 34m

水は西表(マーレ川) からの海底送水、電気は石垣島から竹富島・小浜島・西表島を経由した海底送電で受けています。
島内での野宿・キャンプ等は厳禁です。

2.鳩間島の概要・特徴

 民謡鳩間節でも知られる、人口わずか60名程度の半農半漁の島です。
 竹富町の最北部(西表島の北)に位置する島で、島はほぼ円形に近く、中央部の灯台が建っている鳩間中森という海抜33.8mの小山を除けば、ほぼ平坦です。 島の大半は原野ですが、北側の一部は農地・牧草地として利用され、南側に港と集落があります。
 日本TV系列で放映されたドラマ「瑠璃の島」の舞台&ロケ地になったことで一躍有名になりました。

 その鳩間島の歩んだ足跡を詳しく知るには、羽根田治氏の「パイヌカジ」や森口かつ氏の「子乞い」、また「子乞い」をもとに描かれた尾瀬あきら氏のマンガ「光の島」などを読まれることをお勧めします。

 鳩間島は、これといって何もなく、非常に素朴な雰囲気を残す静かな島です。 のどかな道をのんびり散歩したり、木陰で海を眺めたりすると、とても心の和らぐ島です。 なお、広いビーチはありませんが、島の所々にプライベートビーチ感覚の浜もあります。
 なお、島に宿泊するなら民宿は11軒あります。鳩間島の民宿のページを参照してください。

3.鳩間島へのアクセス

 石垣島離島桟橋から高速船で鳩間島港まで約40分。(約38km)
 以前は、渡航のなかなか困難な島でしたが、現在では石垣港と西表島の上原港を結ぶ高速船の一部が毎日鳩間港に寄港するようになりました。 高速船は、安栄観光と八重山観光フェリーとで年間を通じて1日計2〜3往復運行しています(シーズンにより運航便数は増減)。 これにより、かつてはできなかった鳩間島への日帰り観光が可能となりました。 その他、船会社3社によって貨客船(フェリー)が日曜日を除いた毎日運行されています。
 なお、西表島の上原港からであれば、平日は郵便船が出ていますので、これに便乗させてもらう方法もあります(有料)。
 なお、10月から3月までの間は季節風の影響で海が大荒れすることが多く、石垣港−鳩間島・上原港航路便は欠航することが珍しくありません。 数日にわたって運休することもあるので注意が必要です。 定期便が欠航した場合は、石垣港から西表島大原港に渡り、送迎バスなどで上原地区へ向かい、上原港から傭船もしくは郵便船にて鳩間島に渡ることになります。 傭船の場合は、鳩間島の各民宿か上原港の関係者に依頼することになります。(逆方向についても同様です。) 
 船舶運航時刻表のページへ

4.島内での移動

 鳩間島はとても小さな島で、普通に歩いて1時間もあればゆっくり一周することができます。
 レンタサイクルは一部の民宿に置いてありますが、主として宿泊客用として使われています。
 [注意] 鳩間島には商店がないわけではありませんが、他の島と比べ規模はとても小さいです。
      飲料自動販売機もあるにはありますが、これまたごく僅かな台数です。
      なお軽い食事のできるお店はあります。

5.鳩間島の地図

6.観光お勧めルート (詳細な鳩間島の観光スポットも参考にしてください。)

 所要時間は2〜3時間程度を見込んでおくと良いでしょう。
1 鳩間港  港から徒歩で真っ直ぐ坂になった小道を上ります。上りはじめてすぐ左側の、ガジュマルの木の下が「瑠璃の島」に出てきた川島美容院(=木陰)です。
2 鳩間灯台 西表島が一望できる鳩間中森にあります。そばに物見台があります。
3 屋良浜 周回道路を時計回りにしばらく歩いていくと辿り着ける、島の西側にあるビーチです。
夕日がきれいな場所です。
4 夫婦岩 2つの大岩がガジュマルに覆われています。気をつけていないとそのまま通り過ぎてしまうので注意。この先に武士家(ぶしぬやー)跡があります。
5 千手ガジュマル 島仲浜のすぐ近くにあります。ガジュマルの気根が枝から滝のように垂れ下がっています。
6 鳩間小中学校 瑠璃の島の舞台となった学校。授業中は子供たちの迷惑にならないように注意してください。前の人工浜がきれいです。
7 アンヌカー 水道が整備されるまでの飲料水のための井戸でした。
8 集落散策 船の出向時刻までのんびりと集落散策などをするとよいでしょう。
9 鳩間港

7.鳩間島の写真

鳩間島桟橋 ドラマ「瑠璃の島」の川島美容院跡 鳩間中森への道1
かつては渡航の難しい島でしたが、今日では便数は少ないものの毎日高速船が通うようになり、随分と便利になりました。また浮桟橋も設置され、安全に乗り降りができるようになりました。 港からすぐの所にあります。2006年の台風で枝が折れ、このガジュマルも随分と見苦しいものになってしまいました。残念ですが、これが自然というものです。 港からの坂道を上ったところです。左手には「島茶屋」というお店があり、軽い食事ができます。この左手の道を進むと屋良浜を経由して島を一周することができます。
鳩間中森への道2 鳩間中森 鳩間島灯台
港から真っ直ぐ上った坂道の途中で、港の方を振り返った景色です。 鳩間灯台への入口になります。 鳩間島のほぼ中央部にある灯台で、港や集落から簡単に行くことができます。灯台自体はさほど大きくはありませんが、鳩間島の高台部分にあるため、島の目印的な建造物です。すぐそばに石積みの物見台もあり、景色を眺める場合はこの上に上って眺めることをお勧めます。

物見台から西表島を望む 屋良浜 船原浜(フナバルハマ)
遠くに西表島を望むことができます。コバルトブルーの海がとても美しいです。 夕日のきれいなスポットとして有名な浜です。浜辺には大きなシャコ貝の殻がたくさんころがっています。ビギンの「恋の島 鳩間島」の中でも唄われている浜です。昼寝に最適な場所です。 周回道路の東端にあるビーチ。屋良浜や立原浜ほど有名ではないが、あまり人も訪れることもないため、プライベートビーチ間隔で、実にのんびりとできます。
鳩間小中学校 校門 鳩間小中学校2 小中学校前の海岸
図書「子乞い」と、これをもとにつくられたドラマ「瑠璃の島」の舞台になった学校です。学校の存続をかけて、奮闘された方々の姿がオーバーラップします。 本当にのどかな雰囲気の学校です。かつては校舎前のデイゴの木が印象的でしたが、今は枯れてしまってその姿を見ることはできません。 小中学校の正面の海岸(人口浜)です。透明度の高いとてもきれいな海です。向かいは西表島です。
集落の小道1 集落の小道2 アンヌカー
なぜか昔を思い出させる小道です。 未舗装の道が何とも言えません。 青空荘から上ったところにある、下り井戸のアンヌカーです。この井戸の水で命を繋いできました。
鳩間島コミュニティセンター 鳩間簡易郵便局 いだふに
島の集会所といった方が分かりやすいかもしれません。 小さなポストが印象的です。以前の郵便局はこの通りの上の方(山の手側)にありました。 「民宿いだふに」の前の石垣は浮球でデコレーションされています。
鳩間島沿革碑 鳩間港前の景色 鳩間島船客ターミナル
鳩間島の歴史、特に大東亜戦争前後の住民の苦労がよく分かります。 港の光景。ここから桟橋に向かいます。向かいは西表島です。 「いとま浜ターミナル」と呼ばれる待合い施設です。
 

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